第十二幕その六
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「どうかな」
「わしは最初からそのつもりじゃ」
「それではだね」
「塗るぞ」
「そして奥もね」
王子も続きます。
「そうさせてもらうよ」
「じゃあ僕達も」
「そうさせてもらいます」
「地面の中を泳げるなんて面白いですね」
「一緒に泳がせて下さい」
「そうして楽しみましょう」
ジョージ達五人も言います、こうしてです。
皆で楽しく地面の中で泳ぎに入りました、この場にいる皆がそうしましたがここで王女は幸村さんの泳ぎを見て言いました。
「泳ぎもお上手なのね」
「水泳も武芸に入るからね」
傍にいる王子が応えました。
「だからだよ」
「幸村さんは水泳もお上手なのね」
「馬術に剣術にね」
それにというのです。
「槍、弓、手裏剣もで」
「そうしたものは全て出来るのね」
「それでだよ」
「水泳も武芸のうちだから」
「それでなのね」
「幸村さん達はね」
見れば大助さんも十勇士の人達もかなりのものです。
「お上手なんだ」
「成程ね、それに王子も」
見ればこの人もでした。
「かなりのものね」
「僕は海に面している国にいるからね」
「いつも泳いでいるから」
「それでだよ」
こう王女にお話します。
「水泳はね」
「得意なのね」
「そうなんだ」
笑顔での言葉でした。
「本当にね」
「だからなのね」
「楽しませてもらうよ、そしてね」
「そうしてよね」
「パーティーもね」
こちらもというのです。
「楽しもう」
「そうしましょう」
皆でこうお話してでした。
皆で地中の水泳も楽しみました、その他にも色々な遊びを楽しみました。そしてパーティーになりますと。
皆はリンキティンク王の宮殿に集まりました、その宮殿の最上階の庭園に出ました。そこは様々な色と種類のお花が咲いていて。
運河やお池もあってその中にはお魚が沢山います、そうしてです。
鳥や蝶々が飛んでいます、王様は皆をそこに招待して笑顔で言いました。
「空中庭園じゃな」
「あっ、実際にそうなっているね」
トトが言うとです。
庭園があるフロアが宮殿から離れて空中に浮かんでいます、それでトトはこれはというお顔になって言いました。
「ここはね」
「空中庭園じゃな」
「文字通りのね」
「普通に建物の最上階に庭園があるのはある」
この通りにというのです。
「しかしそれだと面白くないからのう」
「王様が考えまして」
王子も皆にお話します。
「それで、です」
「この様にな」
「ボタンを押すと空中に浮かぶ様になったんです」
「ボタンはわしが持っておる」
見ればスイッチもあります、まるでテレビのリモコンの様です。
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