第十二幕その二
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今度は幸村さんと十勇士が来ました、十人共赤い袴姿で家紋は六文銭です。まずは幸村さんが赤い馬から降りて言いました。
「皆の者、これよりだ」
「はい、宴です」
佐助さんが応えました。
「これより」
「殿、我等は宴の時も一緒ですな」
才蔵さんも言います。
「だから今もこうして」
「我等はオズの国でも共にいますからな」
清海さんは笑っています。
「ですからこの度も」
「我等もと言って下さり何よりです」
伊佐さんもいます。
「殿が参られるなら我等もと」
「全く以て我等は果報者です」
海野六郎さんは感激しています。
「殿にそう言って頂いて」
「かつて死ぬ時と場所は同じと誓い合った仲」
望月六郎さんも感無量な趣です。
「それがオズの国までとは」
「そしてこの宴もとは」
甚八さんは泣きそうになるのを必死に堪えています。
「何と言っていいか」
「我等これからも殿と共におりまする」
鎌之介さんも幸村さんに言います。
「それが我等の最高の喜びですから」
「では殿これよりです」
小助さんも笑っています。
「宴を楽しみましょう」
「宴を楽しむ時も常に共に」
十蔵さんの声は感極まっています。
「そうしましょうぞ」
「これよりな。では大助」
幸村さんは十勇士に囲まれ満面の笑顔で応えつつ共にいるご子息の大助さんにお顔を向けて声をかけました。
「我等はな」
「宴の招きに応じ」
「楽しむことになる」
「わかり申した」
大助さんも応えます。
「それではこの度は」
「我等十二人共にな」
「宴を楽しみましょう」
「うわ、凄い人達が来られたわね」
妖精の七人のうちのマユが幸村さん達を見て言いました。
「日本のお侍さんと忍者さん達ね」
「真田幸村さんと十勇士に大助さん」
アイリも言います。
「立派ね」
「あの人達が噂に聞く人達ね」
ナナミはじっと見ています。
「武芸十八般を備えた」
「忠義と信義に生きる人達ね」
ミユはそのお心について言います。
「誠実に」
「心技体全て整っているのよね」
ミナミもこのことを知ってます。
「そうよね」
「はじめてお会いするけれど」
カヤの言葉はしみじみとしたものです。
「そう出来て光栄よ」
「そして他の人達にもお会い出来たから」
女王であるヨシノが最後に言います。
「何て素敵な一日なのかしら」
「そうですね」
「本当に光栄の極みです」
「しかもオズマ姫まで来られるそうですし」
「リンキティンク王もおられます」
「どの方々も立派な方ばかりで」
「これからのパーティーも楽しみですね」
七人で笑顔でお話します、そしてです。
ここでモジャボロは渋い色の着流しの上にマントそして帽子を身に着けた面長の男
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