第十二幕その一
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第十二幕 最高のパーティー
まずはかかしと樵が来ました。
「やあ、お世話になるよ」
「楽しみにしているよ」
見れば二人共普段よりずっとお洒落です。かかしは洗濯を受けて中の藁は新品です。樵は全身を油でぴかぴかに磨いています。
「僕達もお洒落をしてきたしね」
「果たしてどんなーティーかね」
「もう今から楽しみで仕方なくて」
「うきうきしているよ」
「全くだよ」
ファイター大尉も来ました、この人も全身を油でぴかぴかに磨いています。
「もうどんなパーティーになるか楽しみで仕方ないよ」
「ただ僕達は食べることも飲むこともしないからね」
ジャックも奇麗な服を着てカボチャは採れたてです。
「他のことを楽しませてもらうね」
「それは我々も同じだね」
「全く以て」
「飲んだり食べたりする必要がないことは」
こう言ってです。
ラベンダー熊とノッコ伍長そしてピンクの子熊が来ました、そうして一同に明るく挨拶をして言いました。見れば彼等も奇麗に洗濯をして奇麗になってしかも乾燥も為されていてふわふわになっています。
「さて、それでは」
「どんなパーティーか」
「音楽や踊りや劇を楽しむよ」
「楽しみ方は色々だよ」
今度はガーゴイル達です、彼等もです。
木を磨いています、それでぴかぴかの身体で口々に言います。
「跳んだり跳ねたり」
「観て聴くのもよし」
「そうした楽しみ方もあるから」
「我々もパーティーは大好きだよ」
「音楽が楽しみだね」
ミュージッカーの関心は当然こちらでした。
「どんないい音楽なのかな」
「私達も期待しているわ」
「一体どんなパーティーか」
「招待された時は嬉しかったし」
「今もそうよ」
「これまでずっと楽しみにしていたし」
「今からその楽しみを体験出来るのよね」
「そう思うと嬉しくて仕方ないわ」
妖精の女王と六人の大臣達も来ました、七人共髪の毛をセットしてお風呂に入ったうえで香水もかけてそれぞれの色のドレスを着ています。
「宜しくね」
「今からお邪魔させてもらうわ」
「そしておもてなしを受けさせてもらうわ」
「ではまずは待たせてもらうわ」
「その間も期待しているから」
「一体どんなパーティーなのか」
「私達は待っているわね」
七人が笑顔で言うとでした。
カエルマンとクッキーも来ました、カエルマンはいつもの黄色いタキシードですが新品で奇麗に整えられていてシルクハットもそうなっています。クッキーはいつもの服装ですがやっぱりかなり奇麗なものです。二人共お風呂に入ってセットもしています。
「遂に来たね」
「そうですね」
「では今から」
「楽しみましょう」
二人の次はです。
狐と狸と貉のそれぞれの王様が来
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