第二章
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「それで散歩の時に人と会って犬のこととかでお話をする様にもなって」
「それも犬を飼ってると」
「普通にあるね、それでもその普通のことがだよ」
まさにそれがというのだ。
「私にとっては凄く嬉しくて」
「それでなんだ」
「とても楽しい日々だったよ、会話をして友達も出来たしね」
散歩の時にというのだ。
「それで実は保護犬をね」
「引き取るんだ」
「もうすぐ来るよ、今度は彼等と一緒に暮らすよ」
「うちの子達と一緒にいてよかったから」
「そうだよ、最高だったからね」
それ故にというのだ。
「これからもだよ」
「犬達とだね」
「一緒に暮らすよ」
笑顔で言ってだった。
実際にマケインは二匹の保護犬黒いふわふわとした毛の大きな犬と白いハスキーの様な犬どちらも雄犬を家族に迎えてだった。
それぞれジョナサン、ジョゼフと名付けてだった。
「こうしてだよ」
「一緒にいるんだな」
「そうだよ」
三匹を連れている散歩をしているクラウンに応えた。
「そうしているよ」
「毎日楽しいみたいだな」
「何度も言うけれど最高だよ」
マケインは満面の笑顔で答えた。
「本当に」
「この人いつもこう言ってるのよ」
一匹のトラ猫を抱いた老婆マリア＝コーリーが来て言ってきた、見れば三匹と二匹は一緒にいてそうして共に遊んでいる。
「最高だって」
「実際にそうだからね、けれどそれは」
「私もよ、メリーと一緒にいて」
「ニャア」
鳴いた雌猫自分が抱いている彼女を見て笑顔で話した。
「本当にね」
「幸せなんだね」
「あなたと一緒よ、誰かが一緒でね」
「孤独でないのならね」
「それだけで最高よ」
「そうだね、じゃあこれからも」
是非にとだ、マケインは老婆にも言った。
「私は彼等と一緒だよ」
「そして最高の生活を送る」
「そうするのね」
「そうしていくよ」
笑顔で言ってだった、彼は二匹を見た。すると二匹もだった。
「ワン」
「ワンワン」
二匹も応えた、自分を見る彼等を見てまた笑顔になるのだった。
孤独から救われた老人 完
２０２２・６・２５
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