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これ以上はないまでの優しい生きもの
第一章
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それでもなんですよね」
「はい、繊細で優しくて」
「暴力は絶対に振るわなくて」
「それで、です」
「自分より遥かに小さな生きものも大切にします」
「こんな素晴らしい生きものはいないです」
 笑顔でだ、フィリップスは話した。
「絶対に暴力は振るわないですから」
「どんな生きものに対しても」
「そして何があっても」
「そうですからね」
「とても優しいですからね」
「はい、ですから」
 だからだというのだ。
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