第二章
[8]前話
そんな彼等を見て一家の主でアンナの夫イブラヒムの父であるイワノフ黒髪とグレーの目の大柄な彼はカテリーナに話した。
「二匹共イブラヒムに抱き締められると」
「特に嬉しそうよね」
「そうなるな」
実際にそうなっている二匹を見てカテリーナに話した。
「いつも」
「実はタイでね」
カテリーナはイワノフに話した、彼の横にはアンナもいる。
「犬を抱き締めるとどうなるかをね」
「イブラヒムがしているみたいにか」
「そうしたらどうなるかをね」
それをというのだ。
「実験してみたけれど」
「うちの子達みたいにか」
「大抵の子が受け入れて」
そうしてというのだ。
「喜んでくれたそうよ」
「そうなんだな」
「だからね」
それでというのだ。
「イブラヒム君がしていることは」
「犬をとても喜ばせてくれているんだな」
「人も抱き締められたら嬉しいでしょ」
カテリーナはこうも言った。
「そうでしょ」
「ええ」
アンナが応えた。
「やっぱりね」
「犬も同じなのよ」
「温もりと愛情を感じるから」
「だからね」
その為にというのだ。
「タイで実験して実際にそうだったし」
「イブラヒムがしても」
「同じよ、だからね」
それでというのだ。
「これからもあの子達はね」
「抱き締めるといいのね」
「イブラhム君がそうしてあげて」
「私達もなのね」
「そうしていったらいいわ」
「そうしていくわね」
「家族皆でな」
アンナだけでなくイワノフも頷いた。
「そうしていくな」
「それであの子達が喜んでくれるならね」
「俺達も自然にそうなるし」
「家族としてね」
「そうしてあげてね」
カテリーナは笑顔で言った、そしてイブラヒムと犬達を見るとだった。
イブラヒムは今も犬達を抱き締めていた、抱き締められている彼等は尻尾を左右に振ってとても嬉しそうな顔をしていた。
抱き締められる犬達 完
2022・6・24
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ