第一章
[2]次話
抱き締められる犬達
チェチェンのクロズヌイに住むカテリーナ=ゴルシコワ黒い髪の毛を伸ばし青い目と白く面長の顔を持つ小柄な彼女は友人のチモシェンコ家に行ってだ、そこの家族に話した。
「イブラヒム君がね」
「そんなことをしていたの」
「そうなの」
友人のアンナ薄茶色の髪の毛を腰まで伸ばした黒い目で整った顔立ちの彼女に話した。背は高くスタイルもいい。
「今ネットで話題になっているわ」
「優しい子だけれど」
アンナは息子の行いを聞いて言った。
「学校に行く時になのね」
「この通りね」
カテリーナはアンナに自分ノスマートフォンを観せつつ話した、すると。
そこには薄茶色の母親譲りの髪の毛に白い肌と高い鼻を持つグレーの父親譲りの目を持つ小学生の男の子がだった。
二匹の黒い垂れ耳の犬達に優しい笑顔を見せてだった。
撫でて抱き締めていた、その何時蒸しむ姿を見せてアンナにまた言った。
「イブラヒム君でしょ」
「ええ、間違いないわ」
アンナもその通りだと答えた。
「これはね」
「この子達は野良犬みたいだけれど」
「その子達にこんなに優しく接していたの」
「そうなの、私もこの動画を観てね」
そうしてというのだ。
「こんな優しい子が身近にいるなんて」
「思って」
「それでね」
アンナにさらに話した。
「提案したいことがあるけれど」
「この子達をなのね」
「丁度犬飼いたいって言ってたでしょ」
「主人とね」
息子にグレーの目を受け継がせた彼と、というのだ。
「そうお話してるわ」
「二匹じゃ駄目かしら」
「いえ、それでもいいわ」
アンナはカテリーナにはっきりとした声で答えた。
「それはね」
「そうなのね。ではね」
「ええ、あの子達がいる場所にね」
「今から行って」
「保護しましょう」
こう話してだった。
二人でイブラヒムが犬達を慈しんだその場所に行った、そうしてだった。
そこにいたまさにイブラヒムが慈しんだ二匹の黒い垂れ耳の犬達を見付けてすぐに保護して診察も受けさせてだった。
家族に迎えた、二匹共雄で名前はそれぞれニコライ、ピョートルと名付けた。するとイブラヒムは家族になった彼等をだ。
動画にあった通りにいつも撫でて抱き締めた、すると。
「ワン」
「ワンワン」
彼等は抱き締められるといつもとても嬉しそうだった。
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