第一章
[2]次話
ドッグフードはそのまま
家の中でふわりにご飯をあげた、その後で由里子は息子の洋介この日は仕事がなく家出くつろいでいた彼に言った。
「ふわりって毎日同じもの食べてるわよね」
「おやつもやってるけれどな」
「基本はでしょ」
「ああ、ドッグフードだよ」
洋介はふわりの食事について答えた。
「いつもな」
「そうよね」
「それがどうしたんだよ」
「いえ、毎日同じもので飽きないかしら」
少し首を傾げさせて言った。
「トイプードル用のものだけれど」
「じゃあ時々替えるか?」
ドッグフードをとだ、息子は母に返した。
「そうするか?」
「そうしようかしら」
「親父とも話してな」
「そうね、毎日同じものだと」
どうしてもというのだ。
「人間だって飽きるしね」
「それじゃあな」
「親父が帰ったら話そうな」
自分のご飯をケージの中で尻尾をぴこぴこと左右に振りながら元気よく食べるふわりを見ながら話した。
そして実際に一家の父であり夫である文太が帰ってだ。
一家で夕食を摂っている時に話すとだった。
彼はご飯をおかずの野菜炒めと一緒に食べつつ言った。
「そのままでいくべきだ」
「いつものドッグフードでか」
「いいのね」
「ああ、昔は時々替えてな」
そうしてというのだ。
「飽きない様にするってな」
「そうしていたんだな」
「昔は」
「そうした考えだったみたいだけれどな」
それがというのだ。
「今はな」
「そのままでいいのか」
「ドッグフードは」
「そうした考えになってるな、俺もな」
文太自身もというのだ。
「それでいいと思ってる、ドッグフードは主食だろ」
「ああ、それはな」
「犬から見ればね」
「言うならご飯だ」
白いそれを食べつつ言った。
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