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ウルトラマンカイナ
女傑編 ウルトラバオロンファイト
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美女達はぞくぞくと背筋を駆け登るような悪寒を覚えていた。

「くッ……! 観光客を襲っていたのはこいつで間違いないようだなッ!」
「……離しなさい、薄汚い怪獣風情がッ!」
「この私の肌に断りなく触るなんて、いい度胸じゃないッ!」
「誰にセクハラしてるのか分かってないみたいねッ!」

 生理的な嫌悪感を煽るその動作に「女性としての危機」を感じていた琴乃、イヴァンナ、アメリア、凛風の4人は、羞恥に頬を染めながらも――太腿のベルトに装備していたナイフを引き抜き、素早く触手を斬り捨てた。ほんの僅かでも対応が遅れていたら、競泳水着の「内側」に入り込まれていたところだ。

「このっ……いい加減にしなさい! 変態怪獣っ!」
「万死に値しますわっ!」

 その刃を目にしたオリヴィアとエレーヌも、我に帰ったようにナイフを握り締め、不躾な触手を切り落として行く。彼女達の反撃に怯んだのか、先端を斬られた触手は海中へと引き返そうとしていた。

「……今だッ!」

 すると琴乃は1本のナイフを触手に投げ付け、その刃を肉に沈み込ませてしまう。琴乃のナイフに刺された触手はその痛みにのたうちながら、すごすごと海中に消え去って行った。
 その様子を見届けた爆乳美女達は互いに頷き合うと――即座にビーチから走り去り、海を一望出来る高級リゾートホテルへと向かう。そこの裏手には、凛風が持ち出して来た爆撃機「BURK爆龍(バオロン)」が待機していたのだ。

劉静(リウジン)、奴が引っ掛かったわ! すぐに爆龍を出すわよッ!」
「……来ましたか。では、僕も行くとしましょう」

 ホテルの裏手に隠されていた爆龍の機体を監視していた、凛風の副官である劉静隊員は、爆乳を弾ませて駆け寄って来る上官に怜悧な眼差しを向けていた。琴乃達にも劣らぬ美貌とプロポーションの持ち主である彼女は、その柔肌に甘い汗の香りを滲ませている。
 中性的な顔立ちと気障な振る舞い故か、女性隊員達からの人気も高い「中国支部の王子様」……なのだが。そんな佇まいとは裏腹に、彼女の白い爆乳と巨尻は、その蠱惑的な肉体が「女」であることをこれでもかと強調していた。そのギャップもあってか彼女も凛風達と同様に、多くの男共から好色と欲望の視線を激しく集めているのだ。

「……思いの外、奴の『反応』が早くて助かったよ。そろそろ悪質な声掛け(ナンパ)をあしらうのも疲れてきたところだったからね。……凛風隊長の色香に掛かれば、それも当然のことだったのかな?」

 パラソルの下でトロピカルジュースを手に寛いでいた劉静は、豊満な乳房を躍動させながら素早く起き上がると、即座に凛風達と合流して行く。残念ながら、優雅なひと時もここまでのようだ。現地の男達を惑わせた94cmの爆乳と91cmの巨尻が、僅かな挙動でもぶる
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