第六話 エトワール、または舞台の踊り子その一
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。見れば今の弁当にもそれは入っている。しかしそのトマトはだ。望は全く箸をつけずにだ。そのうえで他のものを食べている。
そうしながらだ。彼は言うのだった。
「料理部で作る料理も」
「悪い?」
「俺トマト嫌いなの知ってるだろ」
「トマトは身体にいいの」
春香はこのことは厳しい声で指摘した。
「だからよ。それでなのよ」
「いつも入れるのかよ」
「入れないお料理だって作ってるじゃない」
「けれど弁当には殆ど入れてるよな」
「身体にいいからよ」
まるで姉が弟に、姉さん女房が夫に言う様にだ。望に言う春香だった。
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