第二十六話 お菓子を貰ってその六
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「再就職先探すのが大変よ」
「だからスーパーも繁盛してないとね」
「困るわ」
現実問題としてというのだ。
「本当にね」
「それはそうね」
「パートも馬鹿に出来ないからね」
富美子もそれはという顔で述べた。
「家計を支えるもので」
「富美子のとこもでしょ」
「お母さんパートしてるわよ」
「そうよね」
「それで家計の足しにしてるのよ」
富美子の家でもそうだというのだ。
「お父さん働いてね」
「もうどのお家でもでしょ」
「ええ、お金はあって困らないし」
「むしろあればね」
「あるだけ助かるから」
そうしたものだからだというのだ。
「それでよ」
「おばさんもパートしてるわね」
「コンビニでね」
「八条マートね」
「そこでね」
八条グループが経営している全国規模のコンビニでというのだ。
「働いてるわよ」
「本当に皆そうよね」
「お金がないと生きていけないしね」
「私達も学校行けないしね」
「本当にお金はね」
「大事よ」
「それでうちのお母さんもでね」
富美子の家でもというのだ。
「家計助かってるわよ」
「若しお母さん達がパートで働いてないとね」
かな恵も話した。
「それだけね」
「困るわね、お金が」
「小さなことかも知れないけれど」
「それぞれのお家では大事よね」
「私達にとってもね」
「そうよね」
「お金のことはね、それでおばさんの持って来てくれたお菓子をね」
かな恵はまたそちらの話をした。
「皆でね、ワインを飲みながらね」
「食べましょう、じゃあ私もワイン用意するわね」
「紙パックの?」
「それかペットボトルのね」
それのというのだ。
「買ってね」
「皆で飲んで食べて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しみましょう」
「それじゃあね」
こうした話をして実際にだった。
かな恵達四人はその夜それぞれのパジャマや替えの下着を持って一華の家に来た、そしてまずは一華の母に挨拶をした。
「おばさん今夜は宜しく」
「一華と一緒にお菓子いただきます」
「それで一晩お世話になります」
「お風呂もいただきます」
「ええ、パジャマパーティーね」
一華の母は四人に何でもない日常の顔で応えた。
「それで食べてくれるのね」
「ええ、さっき話した通りにね」
一華も母に話した。
「それでよ」
「お菓子を全部食べてくれるのね」
「そうなってるからね」
「ええ、それじゃあね」
「お風呂に入ってからね」
そのうえでというのだ。
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