第二章
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黄金バットは姿を現すとすぐにでした。
ステッキを出して右手に持ってステッキの宝玉の部分を上空を自由自在に動き回る円盤達に向けました。そうしてです。
ステッキの宝玉から金色に輝く謎の光を放ちました、その光は忽ち無数に分かれ円盤達一機一機を貫いてです。
動きを完全に止めました、総理はそれを見てはっとなりました。
「円盤達の動きが止まった、それならだ」
「はい、一機一機的確に狙えます」
「そうして破壊出来ます」
「それだけのミサイルや砲弾は残っています」
「それなら」
「今から一機一機狙いを定めて的確に破壊するんだ」
こう指示を出しました、そしてです。
動きを完全に止められた円盤達は一機一機確実に破壊されてです。
瞬く間に全機空からいなくなりました、ナゾー博士はそれを見て言いました。
「今回は私の負けだ、だが次はこうはいかないぞ」
こう言い残して円盤を飛ばして何処かへと消え去りました、コウシテハウステンボスの危機は去りました。
その時にはもう黄金バットは何処にもいませんでした、ですが総理の傍にいた自衛隊の偉い人が言いました。
「おそらく総理の最後までハウステンボスを守ろうという姿を見てです」
「黄金バットは姿を現してくれたのか」
「そして力を貸してくれました」
そうしてくれたというのです。
「そうだったのです」
「最後まで諦めないで守る」
「その姿勢に感じ入ったのです」
「そうなのか、だから黄金バットは助けてくれた」
「絶対に守ろうという総理の姿に」
「わかった、では私はこれからも」
総理はその言葉を聞いて強い声で頷きました。
「全力で最後の最後まで」
「守っていかれますね」
「日本をね」
総理はこのことを約束しました、そして青い空を見上げました。危機が去り平穏に戻ったその空を。
黄金バット 第四十三話 完
2021・11・28
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