第二章
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身体を引き締めかつファッションもメイクも自分がしていたことから変えて専門の人にしてもらい。
そうしたことを変えた、すると。
「よくなったな」
「何か別人だよ」
「身体は引き締まっていけてる感じいなって」
「まるで別人だよ」
事務所の上層部も今のグラシアルを見て話した。
「これはいいな」
「オーディションも合格するな」
「これからはいい役を貰えるな」
「絶対にな」
これはいけると確信した、実際にだった。
彼はあるドラマのレギュラーのオーディションを受けると。
見事合格した、そしてその役からだった。
一気に人気が出た、演技力だけでなく明るくてラテン系のよさが出たファッションやメイクも注目されてだった。
そこからオファーまで来る様になった、グラシアル自身この状況に驚いて柳町に彼と一緒に夕食を食べている時に話した。
「ぱっとしなかった僕は」
「今じゃ人気が出てだね」
「今度特撮にもですよ」
「レギュラーで出るね」
「一年も。嘘みたいですよ」
「嘘じゃないよ、君は元々売れる素材だったんだ」
柳町はグラシアルに笑顔で話した、彼の実家のシェラスコ屋で肉を食べながらそのうえで話している。ワインも飲んでいる。
「だから事務所も君が募集してきてね」
「採用してくれたんですね」
「それを磨いたら」
トレーニングやメイク等でもというのだ。
「売れたんだよ、君は元々演技の勉強もしていたね」
「俳優ですから」
グラシアルは肉を食べつつ答えた。
「もうそれはです」
「当然だっていうんだね」
「やっぱり」
「そうした考えで自分で努力もしていたし」
「そこにですか」
「後は外見をね」
「磨いたらですか」
「役者はやっぱり外見も大事だからね」
それを求められる職業だからだというのだ。
「売れたんだよ」
「そうですか」
「それだけの素材だったんだ、君は原石だったんだよ」
「宝石の」
「しかも自分で磨いていた、けれど自分で気付けることにも限度があって」
それでというのだ。
「そこは周りが気付くものでね」
「だからですか」
「僕が言ったんだ、それもマネージャーの仕事だからね」
「僕はいいマネージャーさんがいてくれますね」
「そう言うんだ」
「本当に。有り難うございます」
「そう思うなら」
是非にとだ、柳町は。
彼もワイン赤のそれをグラスで飲んでから笑顔で話した。
「特撮の役頑張ってね」
「はい、思い切りやらせてもらいます」
グラシアルは笑顔で答えた、そうしてだった。
その役を頑張った、そこからさらに人気が出た。そうして実り豊かな俳優生活を続けていくのだった。
磨いたらよくなった俳優 完
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