第五話 愛の寓意その一
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たわ」
「そうなんだ。それじゃあ」
「ええ。まずはね」
見学することを決めたのだった。そうしてだった。
雅は塾の見学に言った。猛と同行して。そして十字を案内したあの親切な警備員に案内されて見学した。それが終わってからだ。
帰りも一緒になった。猛が塾の講義を終えた頃にだ。雅の授業も終わったのだ。その夜の帰り道にだ。
猛は雅にだ。こう尋ねた。
「どうだったかな。塾は」
「ええ。警備員さんに案内してもらったけれど」
「あの人にだね」
「とてもいい人ね」
「あの人はね」
警備員のことをだ。猛は笑顔で話した。
「凄くいい人なんだよ。親切でね」
「そうね。とても優しくて」
「その人に案内してもらったんだ」
「それで塾のことを見聞きしたけれど」
「それでどうだったかな」
今度は塾のことを雅に尋ねる猛だった。
「よかった?」
「塾のことよね」
「うん。合ってるかな」
「少し見学させてもらっただけだけれど」
こう前置きして話す雅だった。
「悪い感じはしなかったわね」
「中とか奇麗でしょ」
「そうね。清潔感があって」
雅は少し考える顔になって猛に答える。
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