第五十六話 犬も太るのでその十
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「怒って暴力振るうのよ」
「自分はしてこないで」
「それなのにね」
「普通にそんな人が籠んの部活いたくないわ」
「だから咲もそんな先生が顧問ならよ」
「部活に入ったら駄目ね」
「何されるかわからないから」
だからだというのだ。
「殴られるどころじゃないわよ」
「もっと酷い暴力受けるの」
「床の上で背負い投げとかね」
「死ぬわよ、それ」
「そんな死ぬ様な暴力も振るうってことよ」
そうした教師はというのだ。
「要するにね」
「それでそんな暴力振るってもお咎めなしね」
「そんな先生のいるところはね」
「嘘みたいに酷い場所ね」
「若しそんな先生が顧問だったらその部活には入ったら駄目よ」
「幾ら好きなものでも」
「何されるかわからないからね」
そして何かされても教師が罪に問われることはない、これが日教組が強い地域で実際に起こっていることなのだ。
「漫画が好きでもね」
「漫研の顧問がそんな人だったら」
「すぐに逃げなさい、自分が何かされる前にね」
「退部するの」
「そして別の部活に入りなさい」
「そうした方がいいのね」
「人が訳もなく暴力を振るわれたりとんでもない暴力を振るう様な人がいたら」
そのことを知ったならというのだ。
「すぐによ」
「そこから逃げることなのね」
「逃げちゃ駄目じゃないの」
「逃げる時は逃げることね」
「咲はそんな先生に腕力で勝てる?」
「私喧嘩したことないのよ」
咲はすぐに答えた。
「口喧嘩ならあるけれど」
「殴ったり蹴ったりはないわね」
「子供の頃に誰かとしたかも知れないけれど」
そえでもというのだ。
「記憶にないわ」
「あんたは喧嘩嫌いだしね」
「口喧嘩だってね」
こちらもというのだ。
「滅多にだし。格闘技なんかね」
「運動自体しないわね」
「そんなのだから」
「そんな先生に勝てないでしょ」
「向かおうとも思わないわ」
「だったら尚更よ」
「逃げた方がいいのね」
「若し障害が残ったらどうするの?」
暴力を受けてというのだ。
「一生ね、それでも相手の先生は罪に問われないのよ」
「そうなっても泣き寝入りね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そうなるのよ」
「じゃあ逃げないと駄目ね」
「そういうことよ。圧倒的な暴力からはね」
それも罪に問われない様なだ。
「逃げるのが一番よ」
「逃げることは恥じゃないのね」
「暴力からはね」
「そうなのね」
「DV男から逃げなくて」
そうしてというのだ。
「殺されることだってあるでしょ」
「そんなお話も聞くわね」
「そうなりそうな人に逃げるな、我慢しろって言って殺されてどうするのよ」
「言った人許されないわね」
「お母さんも許さないわ」
絶対に
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