第十一幕その十一
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「どくからのう」
「それでいいですか」
「そうじゃ、それでじゃ」
「それで、ですか」
「わしはな」
王様はさらに言います。
「この子が起きるのを待つ、そして起きたらな」
「その時はですか」
「ご飯にしよう」
朝食を食べようというのです。
「そうしようぞ」
「その時にですね」
「そしてじゃ」
「そして?」
「この子が玉座で寝ておるこのことをじゃ」
「あっ、歌に踊りにですね」
「しようぞ」
こうも言うのでした。
「これからな」
「そうされますか」
「これは面白いことであるからな」
そう思うからだというのです。
「そうしようぞ」
「そうされるのは王様ならではですね」
ジョージもそれはと思いました、見れば皆集まっていてそのうえで王様のそのお話を聞いて頷いています。
「本当に」
「そうであるな」
「はい、それでですね」
「今から歌ってな」
そうしてというのです。
「踊るぞ」
「そうされますね」
「こうしてな」
笑顔で言ってでした。
王様は実際にボタンが自分の玉座に寝ているそのことをです。
歌って楽しくバレエの様に踊ります、それが終わってです。
王様は皆に満面の笑顔でお話しました。
「ほっほっほ、最高の気分じゃ」
「そうなんですね」
「歌って踊れて」
「ボタンが玉座に寝ていて」
「そのことを見られて」
「そしてそう出来て」
「とてもな」
ジョージ達五人に答えます。
「わしは気分がいい」
「最高の気分ですね」
「今の王様は」
「王様がそう思われるならいいです」
「私達にしても」
「それなら」
「そうであるか、ではこの子が起きたらな」
それからのことをまた言いました。
「朝ご飯じゃ」
「一曲歌って踊って丁度いい運動になったね」
「そうだね」
「王様にとってね」
教授とモジャボロ、弟さんも言います。
「では僕達もね」
「この子が起きるまで何かしようか」
「軽い運動でもね」
「なら散歩じゃ」
王様は三人に答えました。
「それをしようぞ」
「それをするんだね」
「今から」
「そしてお腹を空かせるんだね」
「そうするのじゃ」
笑顔のままでの言葉です。
「ご飯までまだ少し時間があるからのう」
「その間歩いて」
「そうして運動をしてな」
「その後でだね」
「食べようぞ」
朝ご飯、それをというのです。
「今日の朝ご飯も美味しいしのう」
「今日はオートミールですよ」
王子が微笑んで言ってきました。
「王様も好きな」
「おお、オートミールか」
王様はオートミールと聞いて目を輝かせて応えました。
「それはよいのう」
「はい、それでは」
「まずはな」
「王様もですね」
「散歩をしてじゃ」
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