第十一幕その八
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「今ではいい心の持ち主だよ」
「ただ修行も出来るんだよね」
弟さんはにこりと笑って言いました。
「幸村さんと十勇士の人達はいつも励んでいるよ」
「あの人達はオズの国でもそうですね」
「修行に励んでおられますね」
「修行が大好きな人達で」
「いつも心を磨こうとしていますから」
「だからそうされていますね」
「滝に打たれたり武道の鍛錬をしたり座禅を組んだり」
そうしたことをしてというのです。
「学問にも励んでね」
「あの人達は立派な人達だね」
王子もこう言います。
「勇気があって義理人情に篤くて真面目でね」
「まさにヒーローです」
「日本じゃそうなっています」
「とても素敵な人達です」
「強くて心が奇麗で」
「とても立派な人達ですよ」
「そうだね、あんな人達にはそうそうなれないけれど」
王子はそれでもと言いました。
「素敵だと思って好きになれるね」
「全くじゃ、わしもあの人達は好きじゃ」
リンキティンク王もでした。
「忍術もいいしのう」
「十勇士は忍者ですからね」
「そして幸村さんも使えるな」
「それもかなりのものが」
王子は王様に答えました。
「そうですよ」
「あの忍術もじゃ」
こちらもというのです。
「わしは好きでな」
「それで、ですか」
「あの人達もな」
「招待されましたか」
「たまたま出会ってな」
そうしてというのです。
「そうなったぞ」
「それは何よりですね」
「全くじゃ、他にもベーブ=ルースさんやエルビス=プレスリーさんや関羽さんや孫悟空さんも呼んだからな」
「余計にですね」
「賑やかであるぞ」
「そうですね」
「だから楽しむのじゃ」
王子に笑顔で言います。
「皆でな」
「そうしましょう」
王子も応えます、そうしてです。
皆でこの日はビーチでバーベキューを食べてヨットに乗って楽しみました、その後で王子は笑顔でこんなことも言いました。
「泳いでもよかったね」
「そうだったわね」
王女も笑顔で応えます。
「海だから」
「そうだね」
「王子は泳ぐのも得意なのね」
「うん、この国はこうして海に面しているから」
それでというのです。
「泳ぐこともね」
「よくしているのね」
「そうして遊んでいるよ」
「そうなのね」
「それで王女もかな」
「ええ、国の湖や川でね」
そうしたところでというのです。
「よく泳いでいるわ」
「そうなんだね」
「そうなの、ただ今思い出したけれど今私水着持っていないから」
それでというのです。
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