第五百話 勝利ービクトリーーその十二
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「朝ご飯を召し上がっていないですね」
「それが駄目か」
「朝ご飯を食べないと」
さもないと、というのだ。
「満足に戦えません」
「だからか」
「お握りがありますので」
だからだというのだ。
「それをお味噌汁を召し上がって下さい」
「それじゃあな」
「お漬けものもありますよ」
祐理も言ってきた。
「そちらもどうぞ」
「梅干しあるかな」
「はい、あります」
祐理はにこりとして答えた。
「それではですね」
「ああ、梅干しも食べさせてもらうな」
「それじゃあ」
「塩ジャケもありますね」
日本はこちらのことを尋ねた。
「そして塩辛も」
「塩分控えめで」
祐理は日本にも答えた。
「あります」
「塩分はですか」
「はい、控えめです」
「それは残念です」
「あの、日本さんの場合はです」
小鳥が言った。
「塩分については」
「摂り過ぎですか」
「そうです、ですから」
「控えめの方がいいですか」
「そう思います、確かに戦闘でかなりの汗もかきますが」
それでもというのだ。
「日本さんの場合は」
「塩分摂取過多なので、ですね」
「控えられた方がいいです」
「そうですか」
「さもないと」
小鳥はさらに話した。
「本当にです」
「健康によくないですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「ですから」
「控えめですか」
「セーシェルさんもですが」
「塩気は気をつける」
「そうして下さい」
「確かに和食って塩辛いよな」
「そうですわね」
ガネッサはクレオの言葉に頷いた。
「何かと」
「お漬けものもな」
「他のものも」
「何かと塩気強くてな」
「そこが気になっていましたわ」
「だから塩分は気をつけることだ」
箒も言ってきた、料理上手の彼女も。
「さもないとだ」
「身体を壊しますので」
祐理は自ら言った。
「こうした時も気をつけて下さい」
「わかりました」
日本も頷いた、そして彼は塩分を控えめにしたものを口にした。そのうえで戦いにも挑むのであった。
戦いは三日目に入り昼から夕方そして夜になり。
真夜中も続いた、そしてだった。
「やっとだね」
「ええ」
シャナは悠二の言葉に頷いた。
「怪人達が減ってきたわ」
「そうなってきたね」
「尽きないものはないわ」
シャナは微笑んでこうも言った。
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