第五百話 勝利ービクトリーーその十一
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「それはな」
「そう言う」
「事実だからな」
「一見嫌な人でも違いますね」
ハルも言ってきた。
「セッケさんなんか面倒見がいいですよね」
「ちょっと見だと嫌味でも」
「実はよく気が付くし」
「しかも根は善良だしね」
ミザル、イワザル、キカザルも話した。
「そうした人って多いわね」
「一見怖そうでも実はいい人」
「あと初対面での印象が悪い人」
「ガビルさんなんかね」
泡沫は彼のことを話した。
「初対面ではこれはって思うけれど」
「実は絶対に人見捨てないよね」
皆実が続いた。
「それで強いし戦上手でもあるしね」
「そうそう、いい人だよね」
「ガビルさんもね」
「最初何かと思いましたが」
シオンはそのガビルの初対面の時のことを話した、彼女にとってはもうかなり懐かしい頃のことになる。
「確かに出来ます」
「あとベクターさんも酷かったんだよね」
宮沢は彼のことを話した。
「初対面の時は」
「お恥ずかしい。あの時の私は歪んでいました」
ベクター自身の言葉だ。
「今では自省するばかりです」
「いや、ベクターさん凄く頼りになるよ」
江戸川が見てもだ。
「色々なことについてのアドバイスも的確だしね」
「しかも穏やかで丁寧だしね」
宮沢はベクターのそうした面のことも話した。
「凄く頼りになるよ」
「後ろにいてくれたらどれだけ有り難いか」
「ではその期待に添う様にします。それでなのですが」
ベクターはあらためて言ってきた。
「バグスターも次から次に出てきていますので」
「無理しないで、ですね」
「そうして戦って下さい、最後に立っていることが出来れば」
それでというのだ。
「私達の勝利になりますので」
「だからですね」
「今は無理は為さらずに」
宮沢に穏やかな笑顔で話した。
「宜しいですね」
「はい、そうします」
「では戦っていきましょう」
こうしたことも話してだった。
戦士達は戦っていった、死闘が続き。
二日目も夜になり三日目に入った、ここで椿は朝になったのを見て言った。
「そろそろどの方も疲れが見えてきますね」
「その頃じゃのう」
レオンミシェルも否定しなかった。
「三日目になるとな」
「こうした時こそです」
「しっかり休むべきだ」
「はい、ですから元士郎さんもです」
今まさに前線に出ようとする彼に声をかけた。
「お食事の後で」
「いや、大丈夫だよ」
「いえ、起きてすぐで」
椿は元士郎にさらに言った。
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