第五百話 勝利ービクトリーーその九
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「むしろこれからだ」
「まだまだな」
「そうですね」
空からイカロスが応えた。
「まだまだ戦う必要があります」
「あっ、二人共気をつけて下さい」
後方から智樹が言ってきた。
「こいつ前に総攻撃仕掛けるつもりなんで」
「わかった、では下がろう」
「そうさせてもらう」
「十歩位そうして下さい」
下がる距離の話もした。
「それ位でいいです」
「十歩か」
「それ位か」
「それ位でいいです」
こう言うのだった。
「そして総攻撃ア終わればです」
「そこからだな」
「私達もだな」
「また攻撃に入って下さい」
「夜だ、視界が悪い」
プリシラはこのことを険しい目で述べた。
「後ろに下がるにしてもだな」
「注意して下さい」
「そうさせてもらう」
「私はイカロスさんの援護をさせて頂きますわ」
みかりは智樹に自分から提案した。
「いいですわね」
「いや、あんたは休憩してくれ」
「どうしてですの?」
「もう随分戦っているからな」
智樹は冷静な声で答えた。
「だからな」
「それで、ですの」
「そこはアデルさんに言ってもらうな」
「わかったわ」
そのアデルが休憩している場所から応えた。
「今から行くわ」
「それでお願いします」
「ではわたくしは下がりますわ」
みかりは素直に答えた。
「そうしますわ」
「ああ、そうしてくれ」
「それではですわ」
「いい判断だ」
プリシラは智樹のその指示をよしとした。
「よく見ているな」
「俺も戦ってますからね」
智樹はプリシラに笑顔で応えた、今は等身は普通である。
「ですから」
「だからか」
「俺なりによく見て」
そうしてというのだ。
「判断してです」
「指示を出しているな」
「そうしています」
「お陰で助かっている」
フェリックスは微笑んで太鼓判を出した。
「私もな」
「それは何よりです、それならこのままです」
「指示を出してくれるか」
「そうさせてもらいます」
「あとだ」
義経も状況を見て言った、青坊主や不知火達を出して一人で場所を受け持っている美森を見てそのうえでだった。
「美森さんのところに誰か行って欲しいな」
「よし、鬼太郎さんお願います」
智樹は義経の言葉を聞いてすぐ彼に声をかけた。
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