第五百話 勝利ービクトリーーその八
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「休むこともですね」
「大事だ、だからな」
「俺も寝ることですね」
「そうするんだ、いいな」
「そうします」
「では寝よう、しかしだ」
雷真は総二にこうも言った。
「今君はツインテールじゃないな」
「女の子じゃないってことですね」
「そうだな」
「あれは戦う時で」
その時の姿でというのだ。
「普段はです」
「男の姿か」
「本来の」
「最初誰が誰かわかりませんでした」
拓武が彼の寝袋の中から言ってきた。
「すぐにわかりましたけれど」
「声も変わるしな」
「はい、女の子の時の声を聞いたら」
その時はというのだ。
「モモカさんともです」
「それよく言われるよ」
「やっぱりそうですね」
「実際にな」
これがというのだ。
「アテナさんあと最近はクイーンエリザベスにも」
「確かに似てますね」
「そっくりだよね」
春雪も言ってきた。
「女の子の時の総二さんって」
「驚く位に」
「今は幸一さんそっくりで」
「そうだよね」
「あとシグレさんにも」
「本当にそっくりで」
「そっくりさんのお話するとね」
「きりがないけれどね」
いろりと小紫はメンテナンスを受けながら話した。
「私達にしてもだからね」
「そっくりさん多いからね」
「何かとね」
「だから人のこと言えないのよね」
「俺もそうだ」
雷真もだった。
「この話はきりがない」
「僕も間違えました」
春雪が少し申し訳なさそうに言ってきた。
「すいません」
「いい、俺も間違えるからな」
「そういえばそうでした?」
「君をバリアシオンや一誠や久我と何度も間違えた」
そうしてきたというのだ。
「だから人のことは言えない」
「そうですか」
「どうもな」
「まあこうした話って話している自分もわからなくなるね」
拓武も少し苦笑いであった。
「だからもうこれ位でね」
「止めた方がいいね」
「うん、それじゃあね」
「寝てね」
「また戦おう」
こう話してだった。
彼等も寝た、その頃には二日目に入っていたがその時も戦闘は続いていた。フェリックスはバグスター達を数体まとめて斬ってから言った。
「まだだな」
「これ位で終わる筈がない」
隣にいるラインハルトが応えた。
「そうだな」
「まだ二日目もはじまっていない」
「それならだ」
それならばというのだ。
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