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展覧会の絵
第四話 インノケンティウス十世像その九
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入りしている客が問題だね」
「よからぬ者達が多いのです」
 そうだとだ。神父は十字に話すのだった。
 そのことを聞いてだ。十字はだ。方針を変えることにしたのだった。
「ではそうした店から調べようかな」
「はい、それではですね」
「まずはそこからだね。塾生といっても色々だし」
「清原塾には八条学園の生徒も多い様ですし」
「そう。調べればね」
「面白いことがわかるかも知れませんね」
 こうした話もしたうえでだ。十字は清原塾に通うことになった。彼が塾に来るとだ。あの警備員が彼に対してだ。気さくな笑顔で声をかけてきた。
「やあ、入塾おめでとう」
「はい、通わせてもらうことになりました」
「それも国立の最上級コースだね」
「そこになりました」
「凄いね。テストも殆ど満点だったそうだね」
 事務員もそのことを聞いていた。それで十字本人にも話したのである。
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