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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第115話:連帯にも限度はある
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は他人に無茶を促すようなことをするのがどれほど危険かという事を、これでもかと説教された。
その結果、奏は説教から解放された時にはまるで魂が抜けたかのようになっていた。それこそ戦闘の時以上に消耗したかもしれない。
そんな事があった為に、了子とアルドに対してはちょっぴり顔が合わせ辛くなってしまっていたのだ。
奏の畏怖など無視して、弦十郎は部屋に入って来た了子にどういう事かと問い掛ける。
「了子君、何か妙案でもあるのか?」
「ふふ〜ん! 当然! 実は前々からアルドとは色々と話し合っててね。そこから色々とアイデアを得てたのよ」
「ふむ、具体的には?」
「それはねぇ――――」
了子がエルフナインが持ってきた計画とは別に進めていた考えの詳細を弦十郎たちに説明しようとしたその時、発令所に警報が鳴った。モニターにはアルカノイズ出現の表示が出ている。
「アルカノイズの反応を検知!」
「位置特定、モニターに出します!」
素早く対応した朔也とあおいにより、アルカノイズ出現場所と現場の様子が正面モニターに表示される。
それを見て、翼とクリスが顔を強張らせた。
モニターに映し出されたのは、彼らがまだ見た事のない赤毛のオートスコアラー・ミカと、ミカから逃げている響と未来の姿だったのだ。
「遂に、ミカまで……」
モニターを見て険しい表情でエルフナインが呟く。
颯人はモニターに映る必死な響と未来の姿に、眉間に皺を寄せると踵を返しながらチロリアンハットを脱ぎ奏に被らせた。
「わぷっ、ん?」
「ちょっと行ってくる」
「ん、気を付けてな」
「あぁ」
〈テレポート、プリーズ〉
魔法で颯人がその場から姿を消すと、奏は颯人に被らされた帽子を被り直してモニターに目を向けたのだった。
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