第二百五十二話 統一を経てその一
[8]前話 [2]次話
第二百五十二話 統一を経て
蝦夷で遂に最後のアイヌの部族が降った、幕府はこの蝦夷において最後までこれといった戦をせずに掌握に至った。
その報を受けてだ、英雄は静かに言った。
「これでだ」
「蝦夷は掌握してのう」
当季が笑って応えた。
「この浮島自体もぜよ」
「統一した」
「そうなったのう」
「これでだ」
英雄は静かな声のまま語った。
「海の魔神ともだ」
「戦える力が備わったぜよ」
「その最初の第一の段階が整った」
「そうぜよ」
「ここから国力をさらに上げ」
「力をつけてぜよ」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「将兵達を鍛えてな」
「武具をよくしてぜよ」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「魔神のこともな」
「調べるぜよ」
「そうしていくがまずはな」
「この蝦夷ぜよ」
「ここの統治を続け」
これまで通りというのだ。
「そしてだ」
「そのうえでぜよ」
「この地を豊かにしてな」
「幕府の力にする」
「そうするのう」
「この浮島は土地が肥え気候がよくだ」
そうした条件が揃っていてというのだ。
「農作物が豊かに育つ」
「質も量もいいぜよ」
「湖や川の幸も多くな」
「家畜もよく育つぜよ」
「また工業も出来る」
「絹や綿でのう」
「金や銀もよく採れる」
「いい条件が揃ってるぜよ」
「しかもよい港も多く」
その利点もありというのだ。
「貿易、商業もだ」
「大いに出来るぜよ」
「この浮島だけでもそうだが」
「西の浮島もぜよ」
「そちらもあるからな」
「大いに豊かになるぜよ」
「それで得た富を軍にも使う」
どちらにもというのだ。
「内政に使いより豊かにしてな」
「軍にも使ってぜよ」
「より強くする、装備を高め増やし」
そうしてというのだ。
「強くなる、将兵達もさらに使えるしな」
「多く装備がよく強い将兵ぜよ」
「それを揃えればな」
まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ