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おぢばにおかえり
第七十話 詰所はお家その五

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「二人でね」
「いいですか?」
「時間あるから」 
 だからだというのです。
「二人でね。千里ちゃんも博物館行ったことあるよね」
「はい、何度か」 
 私にしてもです。
「あります」
「何度も観てこそだからね」
「勉強になりますね」
「それがおみちだから」
 本も一度読んで終わりではなく何度も読んでこそです、そうして理解していって身に着けるものというのがおみちの教えです。
「だからね」
「博物館もですね」
「何度も行くといいわ」
「そうさせてもらいますね」
「ええ、ただ新一君そうしたことも好きなの」
 私は意外に思いました。
「博物館行くことも」
「美術館とか動物園も好きですよ」
 そうした場所に行くこともというのです。
「あと水族館も」
「そうなのね」
「昔からそうした場所に行くことも好きでして」 
 それでというのです。
「よく行きます」
「そうなのね」
「それでなんばパークスの九階にも何度も行ってます」
「あっ、あそこはね」
 その場所については私も知っています。
「南海ホークスのね」
「ホークスファンですから、僕」
 真一君の笑顔がきらきらとしていました、昔は近鉄ファンだったとのことですが今は心がソフトバンクにあることがわかる笑顔でした。
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