第五百話 勝利ービクトリーーその四
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「そうでしたか」
「はい、滅茶苦茶美味しかったです」
ヒデヨシはなでしこに笑顔で答えた。
「本当に」
「御坂もそう思います」
ラストオーダーも同意見だった。
「まことに」
「そう言って頂いて何よりです」
「いや、何ていうかな」
雪音クリスも言ってきた、口の周りがかなり汚れている。
「なでしこの料理も別格だよな」
「『も』なんですよね」
ヒデヨシはクリスにこう返した。
「私達も料理上手な人多くて」
「そうなんだよな」
「それでなでしこさん『も』ですね」
「そうなんだよな」
「あとモモカさんもお上手ですね」
「他のも何かとな」
「よし、次は私が作る」
紅緒が名乗りをあげた。
「おはぎをな」
「是非おはぎだけにしてくれ」
クリスはその紅緒に強い声で言った。
「お前はな」
「そうすべきか」
「絶対にな」
「ただ今日でおでんはなくなると思います」
ここでなでしこはこう話した。
「ですから明日は他のものになります」
「寒いし火鍋にします?」
凪沙は少し考えてから言った。
「凄くあったまりますし」
「火鍋ってあの辛い」
「そう、あれにね」
凪沙はヒデヨシに答えた。
「どうかしら」
「ううん、辛過ぎるかもね」
「火鍋はちょっとね」
ひみも言ってきた。
「辛過ぎて」
「それで、ですか」
「程々ならいいけれど」
辛さ、それがというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「火鍋の他にも」
「じゃあフォンデュも用意すればいい」
サーたんがポツリと言ってきた。
「チーズフォンデュを」
「あっ、いいですね」
「あちらも温まりますし」
凪沙もなでしこもそれはと頷いた。
「それじゃあですね」
「そちらも用意しますか」
「そうすればいい、あと私はどちらも食べる」
サーたん自身はそうであった。
「だから言った」
「そうですか」
「それじゃあそうした人達の為にもどちらも作りますね」
「宜しく頼む」
「火鍋か、わかった」
恭助はクールに応えた。
「明日も楽しませてもらう」
「頑張って作りますからそうしておいて下さい」
凪沙はその恭助に笑顔で応えた。
「火鍋もそしてです」
「フォンデュもだな」
「そうさせてもらいます」
「甘いものも用意してるから」
犬屋敷麻理の言葉だ。
「宜しくね」
「甘いものがあるといいよね」
アレクサンダーはこのことを素直に喜んだ、彼はもう寝袋の中にいるがその中で寝る状況のまま言ってきた。
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