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レーヴァティン
第二百五十一話 蝦夷統一を前にその十三

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「普通の思想家になった」
「最大の思想家からですか」
「そうなったのですか」
「誰でもわかるものを書けば」
「難解なだけの文章はまやかしだ」
 英雄はこのことも言った。
「読解力がないのではない」
「書く方がおかしい」
「そうなのですね」
「そういうことなのですね」
「そうだ、そして吉本は中身が全くなくだ」
 その実はだ。
「行く着く先がだ」
「そんなものでしたか」
「だからですね」
「上様も価値がないと言われるのですね」
「読むのは時間の無駄だと」
「あの様な馬鹿の本を読むよりだ」
 それよりもというのだ。
「実際にだ」
「他の者の書を読むべきですね」
「その方が価値がある」
「そうなのですね」
「この世界にも小説や漫画があるが」
 娯楽として存在している。
「そうしたもので面白いものを読む方がだ」
「いいですか」
「そうなのですね」
「その方がですね」
「そうだ、その方がだ」
 まさにというのだ。
「遥かにいい、読んで得られるものがあるからな」
「娯楽のものでも」
「楽しむものでも」
「そうしたものを読む方がいいのですね」
「そうした輩の書を読むよりは」
「俺は確信している、また今の科学で未来の科学を語る様なこともだ」
 こうした行いもまたというのだ。
「どう発展するか考えるなら兎も角な」
「出来ないだの駄目だのですね」
「そう言うことはですね」
「何にもなりませんね」
「科学、あらゆる学問は常に進歩するものだからな」
 そうしたものであるからだというのだ。
「それを語るなぞだ」
「やはり時間の無駄であり」
「愚の骨頂ですね」
「そうなのですね」
「そう考えている、そんな文章や本を書いてもだ」   
 例えそうしてもというのだ。
「これ以上はないまでに無駄だ」
「まさにですね」
「何も生み出されない」
「そして誰の糧にもならないですね」
「こんな奴は無視することだ」
 一切というのだ。
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