第七十話 詰所はお家その二
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「そうなのよ」
「それもまたおみちですね」
「現に新一君もいつも詰所に来てるわね」
「居心地いいですから」
笑っての返事でした。
「詰所は」
「落ち着くでしょ」
「はい、お風呂も入ることが出来ますし」
勿論お風呂もあります、あとおぢばには千人風呂という物凄く大勢の人が一度に入られるお風呂もあります。
「いつもくつろがせてもらっています」
「それはいいことね」
「はい、お風呂よく入ってます」
「少しは遠慮しなさいね」
新一君に釘を刺すこともしました。
「いいわね」
「お風呂入ったら駄目ですか」
「詰所に住んでないでしょ」
そもそもとです、新一君に言いました。
「そうでしょ」
「時々ですが泊まらせてもらってますけれど」
「そうなの?」
「はい、去年も」
「そういえばそんなこと言ってたかしら」
「言いましたかね、兎に角です」
新一君は私に言いました。
「結構お世話になっています」
「お風呂に入らせてもらってお泊りして」
「休日はお昼は」
「何処まで馴染んでるのよ」
「いや、いいところですね」
こうも言いました。
「くつろがせてもらっています」
「くつろぎ過ぎでしょ」
幾ら何でもです」
「そこまでなんて」
「そうですか、やっぱり」
「やっぱりじゃないでしょ。けれど詰所の人がいいのなら」
私としてはです。
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