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ソードアート・オンライン〜豪運を持つ男〜
どうしてこうなった
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ちゃけこのゲームはやりたくない。
正確にいえば、このハード『ナーブギア』を使ったゲームをやりたくないと言ったほうが正しいかもしれない。

俺は一回、話題になったこのナーブギアの詳細を調べてみた。
友達の間で流行り、ふとどういう原理でこうなっているのかが気になったからだ。

そして俺は気になって調べてみたんだが、このナーブギアは俺達の身近の物と殆んど同じ物と一緒だとわかった。






――――――電子レンジ。

このナーブギアを大雑把な原理解釈すると上と同じだ。

細かい事はわからないが、とにかくこのナーブギアははっきり言って危険なのだ。
そんな危険な事大好きな両親と違い、俺は普通の感性をちゃんと持っているので危険な事は基本嫌いだ。

だいたい何でみずから危険に飛び込まねぇといけないんだよ、と内心ぐちる。そして、ふとさっきの手紙に追伸があることに気が付いた。


『PS.もしやっといてくれなかったら、今年の小遣い抜きな(笑)』




「小遣い抜きな(笑)、じゃねぇぇぇぇぇぇぇよ!?マジでふざけてんのかあの糞親父!?」

俺は、思わず誰もいない部屋で一人そう叫んだ。

ちなみに言い忘れていたんだが、俺の家は親が殆んど家を空けているので小遣い等は1年毎にまとめて貰っている。
なので、その小遣い抜きということは1年小遣い抜きと同等なのだ。一年間小遣い無しとかマジでしゃれにならない。





そんな訳で俺は、嫌々ながらもそのゲームをやることになった。
そこ、意思が弱いとか言うな!中学生にとって小遣いがどんだけ大切かわかってんのか?
まああの糞親父は帰ってきたらソッコー絞めるけどな(笑)!!



こうして俺こと葵 刃は、悲しいことに大切な小遣い(笑)「(笑)っていうな!!お前小遣いが・・・」の為に、このソードアートオンラインの世界へダイブしていくのであった。






「スルーかよ!?」
俺の叫びは、誰の耳にも届くことはなかった。



ちなみに注意だけれど、ゲームをプレイしたのは翌日であって、手紙を見てすぐではない。
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