第十幕その十二
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「それを覚えることも大事だよ」
「そうなんだ」
「食べるだけでなく」
「どんな茸があるかなんだ」
「そしてどの茸がどんな味か」
このこともというのです。
「どう料理したらいいのか」
「そうしたことをなんだ」
「全部知ることも」
このこともというのです。
「面白いよ」
「面白いんだ」
「それも学問だからね」
それ故にというのです。
「面白いよ」
「そうなんだね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「これは河豚もだよ」
今日皆で食べるこのお魚もというのです。
「どんな種類がいてどんな味か」
「そしてどうお料理したら美味しいか」
「そうしたことを調べて」
そうしてというのです。
「知ることもだよ」
「学問でなんだ」
「面白いことなんだよ」
「そうなんだ」
「だからね」
それでというのです。
「どんどん学ぶべきだよ」
「僕お勉強は苦手だけれど」
「勉強ではないよ」
教授はボタンにあらためて答えました。
「勉強は学校の授業だね」
「そうだね」
「そもそもボタンは学校に通っていないけれど」
「だって寝ているうちにいつも何処かに行くから」
ボタンは自分のことからお話します。
「学校も行かないしお家もね」
「ないね」
「だからね」
それでというのです。
「お勉強もね」
「苦手だね」
「それをすることは考えていないよ」
そうだというのです。
「いつも起きた時に出た場所を巡っているよ」
「そうだね、しかし学問は違うのだよ」
「お勉強とは?」
「学問は興味を持ったものについて調べて知っていく」
「そうしたものなんだ」
「自分からね」
「だからお勉強とは違うんだ」
ボタンは教授に応えました。
「そうなんだ」
「そうだよ、だからボタンを興味を持ったら」
その時はというのです。
「学べばいいよ」
「河豚について」
「その他のことについてもだよ」
「そうしたらいいんだ」
「そうだよ」
こう言ってでした。
皆はリンキティンク王と一緒に河豚鍋も楽しみました、そうしてパーティーが開かれる日を待つのでした。
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