第十幕その十
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「身体を動かした後はな」
「尚更ですね」
「美味い、だからな」
「今日もですね」
「最高に美味い食事をな」
「いただきますね」
「そうする」
こう言うのでした。
「それも皆でな」
「皆ですね」
「そうじゃ」
こう言うのでした。
「食べるのじゃ」
「皆で飲んで食べると」
「尚更美味いからのう」
「だからですね」
「食うぞ」
笑顔での言葉でした。
「この王宮で、しかもじゃ」
「しかも?」
「今夜は何と河豚鍋じゃ」
「河豚鍋ですか」
「そうじゃ、あの最高に美味いお魚をじゃ」
その河豚をというのです。
「楽しくじゃ」
「皆で、ですね」
「食べるのじゃ」
「王様河豚好きなのね」
王女にもこのことがわかりました。
「そうなのね」
「大好物の一つじゃ」
「やっぱりそうよね」
「だからな」
それでというのです。
「今日皆で食べると思うとな」
「そのこともなのね」
「嬉しくて仕方ないのじゃ」
「そうなのね」
「だからな」
それでというのです。
「今からこうしてじゃ」
「跳んで跳ねているのね」
「そうじゃ」
実際にまたそうしています、もうゴムまりみたいにそうなっています。
「この通りな」
「そうなのね」
「だからじゃ」
それでというのです。
「皆で河豚を食おうぞ」
「そうしましょうね、ただ私は河豚は」
このお魚はとです、王女は言いました。
「淡水のものは食べても」
「海の幸のものはじゃな」
「何しろ私の国は内陸にあるから」
「海から遠いからじゃな」
「長い間ずっと食べられなかったの」
「旅行にでも行かんと」
「ええ、今は冷凍技術があってすぐに届く様になったから」
技術の進歩でそうなってというのです。
「海にいる河豚もね」
「食えるか」
「そうなったわ」
「オズの国も進歩しておるからのう」
「外の世界もそうで」
そしてというのです。
「そのうえでね」
「王女もじゃな」
「今では海の河豚をね」
それをというのです。
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