第十幕その七
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「だからね」
「それでなのね」
「今から王宮に帰って」
「リンキティンフ王とお会いしたいのね」
「そうだよ、行こうね」
是非にと言ってでした。
王子は皆を連れて王宮に向かいました、そうしてです。
王宮に入るとすぐにでした。
リンキティンク王が朗らかに出て来て皆を迎えました。
「待っていたぞ」
「会いたかったですよ」
王子が王様に笑顔で応えます。
「本当に」
「わしもじゃ、そしてこうして会えてな」
リンキティンク王は朗らかに言いました。
「嬉しくて仕方がないぞ」
「そうなんですね」
「だからな」
王様はここで、でした。
跳び上がってから踊りだしました、そして賑やかな歌も歌って王子と皆に対してあらためて言いました。
「こうしてじゃ」
「歌って踊って」
「跳び上がってな」
自分でも言います。
「喜びを表現したのじゃよ」
「そうですね」
「まことにじゃ」
王子にさらに言います。
「王子と久し振りに会えてじゃ」
「嬉しいですか」
「しかも皆もおる」
王女達も見て言うのでした。
「尚更よい」
「私達もいるから」
「皆とも久し振りに会えたからのう」
王女にも言います。
「だからじゃ」
「それでなのね」
「王女さんともじゃな」
「ええ、前にお会いしたのが何時か」
王女は王様に少し考えるお顔で答えました。
「覚えていないわ」
「本当に久し振りじゃ」
「それで久し振りに会えて」
「嬉しいのじゃよ」
王様は左右にぴょんぴょんと跳ねつつ言います。
「それでついついじゃ」
「そうして跳ねてしまうのね」
「そうなのじゃよ」
「そこは相変わらずね」
「ははは、賑やかじゃろ」
「とてもね」
「賑やかなのがわしじゃ、そして」
王様は今度はジョージ達五人を見て言うのでした。
「お前さん達も久し振りじゃな」
「そうですよね」
まずはジョージが応えました。
「僕達も」
「この前お会いしたのはオズマ姫と一緒の時でしたね」
カルロスはその時のことを思い出しています。
「この国にお邪魔して」
「かなり前でしたね」
神宝もその時のことを思い出します。
「今思うと」
「あの時も楽しかったですね」
恵梨香が思い出すのはこのことでした。
「アスレチックでも牧場でも遊んで」
「それで今回はパーティーですね」
ナターシャはそちらのお話をします。
「楽しみです」
「そうじゃろそうじゃろ、わしも楽しみでじゃ」
王様は五人に応えて言いました。
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