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会社の休みの水曜日、まだ学校は冬休みだったので、あの人から、お昼ご飯を作りに来てくれと、誘われていた。私は、迷っていたけれど、結局ずるずると行くことになってしまった。
フリースのトレーナーワンピースにダッフルコートを着て、今回はミートソースのスパゲッティを作るつもりで、材料を買って、あの人のマンションを訪れた。玄関を入ってコートを脱ぐと直ぐに抱きしめられて
「ずーっと 我慢していたんだよ じらせやがってー」
「だって 穣一郎さんが、おとなくしてろって」
「そうなんだけどなー」と、言って私をベッドに連れて行って、押し倒して唇を奪うように・・激しく、そしてワンピースの裾に手を這わしてきていた。私は、その手を押さえながら
「嫌っ」と
「どうしてだよ 脱ぎなさい」
「許してください お願い もう 私 恥ずかしい姿を見せるような関係だけで繋がっているなんて、嫌です とても悪いことしているようなー」
「そうかー じゃぁ 特別な関係になってしまえばいいのかな」
「特別な関係って?・・あっ 駄目です 嫌 まだ・・卒業まで 待ってー」
「わかっている すぐりからその気になるまでは、しないって約束だからね だけど、裸ぐらいはみたいなぁー」
「お願い 許して― そんなことも・・ 今は、私・・」
「そうか 仕方ないな じゃぁ キスだけか」と、又、唇を合わせてきて、私も、舌を絡めて応えていた。
私は、ずーと淋しかったので、もし、本当に愛してくれているのなら、半分は全て彼に奪われてもいいと覚悟していたから、本当は、あのレースの下着を着けてきていたのだ。
「ねぇ もう スパゲッティ作っていい? ミートソース」
「うん うまそーだね 頼むよ」
穣一郎さんは、やっぱりビールを飲んでいて、出来上がった後も、うまいと言って食べてくれていた。その後、ボードゲームを持ち出してきて、レヴィアスとかいう怪獣と防衛軍の戦い。夕方になるまで、付き合わされた。帰る時、又、抱きしめられて
「又 しばらく こうすることも出来ないんだね」
「うん でも 信じているよ 他の人とこんな風にしないこと」
「バカ すぐりこそ 卒業近いからって 男の子と遊ぶなよ」と、長ーいキスを・・。
私、その時、脱いで見せてもいいのかなーって、だって、もう、しばらく、こんな風に会えないんだし・・
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