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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第114話:三槍士の戦い
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重な立ち回りが要求されるのだ。

『奏、ガルド君! マリア君を可能な限りサポートしてやれ!』
「了解、旦那!」
「言われなくとも!」

 反対に解剖器官による攻撃に耐性を持っている奏とガルドは、精神的に余裕があるので戦いながら絶えずマリアを視界に収めサポートできるように立ち回っていた。そのおかげもあって3人は危な気なくアルカノイズの数を着々と減らせていた。
 ガリィが途中で追加のアルカノイズを召喚しても、それらも次々と倒されていく。その様子をガリィは静かに眺めていた。

「想定外に次ぐ想定外……捨てておいたポンコツが、意外な位にやってくれるなんて」

 その口調はどこか嬉しそうでもあった。だがしかし、その視線が奏とガルドの方に向くと途端に表情が険しくなる。

「分かんないのはあの女の方。ファラちゃんの報告だとあの女のギアは分解できなかったみたいだけど……まぁそれはいいわ。それより邪魔なのはあの魔法使いの方ね」

〈サンダーエンチャント、プリーズ〉

 ガリィの視線の先で、ガルドが雷属性を付与した槍で周囲のアルカノイズを一掃。邪魔する者が居なくなったのを見て、一直線にガリィに向けて駆けて行った。

「ここで終わらせる! 覚悟!!」

 ガルドが飛び上がり、大きく振り上げたマイティガンランスをガリィの頭上に向けて振り下ろした。しかしガリィに回避も防御もする素振りはない。その事にガルドが若干の違和感を抱いた、その時である。

〈セイバーストライク!〉
「ッ!? ぐあぁっ?!」

「ガルド!?」
「誰だ!」

 突如として何処からか飛んできた半透明に輝く隼が3羽、ガルドに突撃し撃ち落とした。奏とマリアが攻撃の飛んできた方を見ると、2人の頭上をオレンジの肩マントを右肩から靡かせたビースト……ハンスが飛来し撃ち落とされて地面に倒れたガルドをかっさらって何処かへと飛んで行ってしまった。

「ぐっ!? 貴様、ビーストとか言う!?」
「ウィザードから話聞いてなかったのか? 俺が居るって事忘れんな!」

 奏・マリアから離れた所で解放されたガルドは、襲撃された時と同様唐突に手を離され成す術なく落下。地面に叩き付けられ、マイティガンランスを杖代わりに何とか立ち上がった。

「くそ、コイツッ!?」
「来い、遊んでやるよ」
〈カメレオン! ゴーッ! カカッ、カッカカッ、カメレオー!〉

 ハンスは右手の指輪を別のものに交換し、ベルトの穴に嵌めて右肩のマントを変えた。肩当は緑色のカメレオンの頭部を模したものになり、伸びるマントも同色に変化する。

 何をするつもりなのかは知らないが、こんな所でもたつく訳にはいかないとガルドはハンスが動く前に接近しマイティガンランスを振り下ろした。だが彼の攻撃が当たる直前
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