第二十四話 あえて聞いたその十四
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「恨みや憎しみに囚われて」
「そうなるのね」
「そうなったらね」
それこそというのだ。
「一番怖いわ、そうした意味でもね」
「民族とか人種とか宗教とか」
「違わないわね」
「そうよね、結局人間って同じね」
かな恵は今度はしみじみとした口調で述べた。
「本当に」
「その通りね」
「そうしたことを見てもね、差別は馬鹿なことだし」
「そんな馬鹿なことをしないなら」
「幸せよ」
「そうよね、うちの学校に来ていない国はね」
「北朝鮮だけでしょ」
朝鮮半島の北半分にあるこの国だけはというのだ。
「それこそ」
「そうなのよね」
「あそこは仕方ないわ」
北朝鮮だけはというのだ。
「やっぱり」
「日本と国交がないし」
「学校経営している八条グループもね」
「進出してないし」
「あそこは普通の会社は入られないわ」
それは無理だというのだ。
「何処がってなるけれど共産主義よ」
「世襲で階級もあるけれど」
「そうした独裁国家だけれどね」
「一応共産主義なのよね」
「自分達で言っているから」
即ち自称だというのだ。
「だからね」
「共産主義になるの」
「大昔の国みたいだけれど」
封建国家の様だというのだ。
「実際は」
「特撮ものとか漫画の悪役みたいね」
「そうだけれど本当に自分達ではね」
「共産主義って言ってるから」
「だからね」
「会社も進出出来ないのね」
「それであの学校にもよ」
八条学園にもというのだ。
「北朝鮮からだけはね」
「人が来てないのね」
「そもそもあの国八条グループ嫌いだし」
「資本主義だから」
「来る筈ないわ、最近あの国日本の悪口あまり言わないけれど」
時折思い出した様に言う位であろうか、やたらと韓国のことは言うがだ。
「企業嫌いなのはね」
「共産主義って自称しているから」
「間違いないから」
「うちの学園にも人来ないのね」
「来させないのよ」
あちらからというのだ。
「そもそもね」
「そういうことなのね」
「あの国にも考えがあるから」
北朝鮮には北朝鮮のそれがあるというのだ、国家は人間の集まりであり人間に思考があるのなら国家にも当然それが存在している。
「だからね」
「うちの学校嫌っていて」
「人を送らない様にしてるのよ」
「そうなのね」
「在日の人がいても」
それでもというのだ。
「北系の人はね」
「いないのね」
「韓国系だけよ」
在日の人が来ていてもというのだ。
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