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絶撃の浜風
外伝 赤城編 05 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(U)
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は、どういうわけか加賀に作戦の是非を伺う事が多い気がする・・・

 かつて戦闘マシーンと揶揄され連合国軍を震え上がらせた《最強の第一航空戦隊旗艦》と言えば、赤城に他ならない


 
 その赤城が・・・・口調こそ対等であるが、妙高からすれば、どう見ても加賀のお墨付きを貰いたがっているようにしか思えなかった・・・・




《・・・いけない、いけない・・・・また私の悪い癖が・・・・イタリアで懲りたはずなのに・・・》





(2021年12月3日 執筆)



 妙高は、昨日更迭された《前・某提督》に二年前に言われた台詞を思い出していた


 
《・・・意外とお前とは相性がいいのかも知れんな・・・》



 思い出して、思わず吹き出しそうになる。あの時は、何をバカな事を言ってるんだこの男は!・・・と思っていたが・・・・




《・・・確かに・・・そうですね・・・》




妙高は苦笑する・・・・そして・・・・・・



そう言いながら、妙高は自身の好奇心を抑えられなくなっていた


聞いてはならない事を・・・・聞いてしまったあの時と同様に・・・・



つい、妙高は口をついてしまう






「あの、赤城さんて・・・こういう大事な時、加賀さんに相談というか・・・・してますよね?」




言ってしまった・・・・だが、後悔よりも好奇心の方が上回っていた







「・・・え?・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・そりゃ、そうです・・・だって・・・・・・・」







「加賀さんは・・・・・私の師匠ですから」






「・・・・え?」




この返答は、流石に予想外だった




「・・・・だって、赤城さんは確か・・・・・」


「竣工は、確かに私の方が一年早かったですが、それはワシントン海軍軍縮条約の煽りで加賀さんの艤装工事が止められたからですし、起工は加賀さんの方が先ですよ?」


「そう、なんですか? そういえばそんな話を聞いたような気がします」


「それに、加賀さんと私は、元々は長門型の流れを組む戦艦ですから。八八艦隊計画の3番艦と6番艦で、言ってみれば加賀さんは私の姉みたいなもんです」


「そうだったんですか・・・・でも、それで師匠というのは・・・・」



「まぁ・・・・厳密には、加賀さんだけじゃなく、鳳翔さんや龍驤ちゃんも私の師匠筋に当たります。私は竣工してからロンドン海軍軍縮会議とか友鶴事件など色々ありましたので、全通式甲板への改装もあって、実戦に出るまで11年もかかりましたから。その間、先の御三方は世界初の空
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