暁 〜小説投稿サイト〜
絶撃の浜風
外伝 赤城編 05 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(U)
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が関わっていると確信していた





 その《友人》が口を閉ざし何も語らない理由は、一つしか考えられない





 そして欧州連合が殊更事を公にしたがらない理由も・・・・・





 それはつまり、《あの娘》が戦場に赴かなければならない程に、事態が逼迫している事を意味していた







《・・・とうとう・・・動き始めたのですね・・・・・・・・ポーラ・・・・・・》










 妙高は西の空を・・・・深海棲艦軍が北上を始めた南西諸島海域よりも更にもっと遠くの・・・・欧州のあの空に想いを馳せていた








《あの子が戦場に赴くというのなら・・・・何も心配する事はないのでしょう・・・・・ならば・・・・》





(2021年11月7日 執筆)


「・・・赤城さん・・・今は欧州の事よりもこちらです・・・私は、深海棲艦200隻・・・・一隻たりとも逃すつもりはありません」


妙高の・・・目つきがいつになく鋭くなる


 赤城の言う通り、南西諸島海域の深海棲艦軍が陽動だというのなら、欧州に現れたと覚しき深海棲艦の軍勢は少なくとも200隻かそれ以上・・・・・ならば・・・・・



「こんなところで、後れを取るわけにはいきません」



そう、言い切る妙高に・・・・その意気に赤城達はつい、ほくそ笑んでしまう・・・





《そうですか・・・・向こうに・・・・譲れない何かがあるのですね・・・》






「無論です。元より見逃してやるつもりはありませんし、そんな義理もありません・・・・まともにやり合う気がないのなら、その気にさせてやりましょう・・」


「え?・・・・それってどういう・・・・」


「いえ、大したことじゃありませんよ。ちょっと締め上げてやればいいだけです」


「?」



(2021年11月24日 執筆)


「要は、逃げても無駄だと思い知らせてやればいいだけの事です。ですよね?加賀さん」


赤城は加賀に同意を求める


「・・・先程、編成案を見せて貰いましたが、たかだか200隻程度なら問題ないわ・・・・鎧袖一触です・・・作戦は、赤城さんに一任します」


「加賀さんがそういうのなら安心ですね・・・・それでは妙高さん、押して参りましょう」




「・・・はい」




(2021年11月29日 執筆)



ふと、妙高は不思議に思う



《何でしょうか・・・・この感じ・・・・》



 今に限った事ではない・・・・前世の時も・・・その前も・・・・ここぞという時の赤城
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ