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絶撃の浜風
外伝 赤城編 05 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(U)
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だが、



「欧州連合の方は・・・・どうなっていますか?」



その問いかけに、言葉が詰まる



「大淀さんが、欧州連合に掛け合ってくれているのですが、どうにも要領を得ないようですね・・・」


「・・・何もわからない・・・という事ですか?」


「はい・・・いえ・・・・それで私がイタリア留学時代に懇意にしていた友人とコンタクトを取った所、少しだけ話が聞けましたので・・・」



「友人?・・・・艦娘の・・・ですか?」



「・・・ええ・・・・まぁ・・・・・・」




 妙高は、某鎮守府に赴任する二年前までイタリアのナポリ統連合軍司令部に単身留学をしていた。彼女はその時の事を、どういう訳かあまり話したがらなかった・・・のだが・・・・・



 少しだけ逡巡し、妙高は自身の考えを赤城に話す



「・・・やはり赤城さんのご推察の通り、欧州でも動きがあったように思います。どうやら地中海にも深海棲艦の軍勢が現れたようですね」


「ようです・・・・とは、そのご友人がそう仰っているのですか?」




「・・・・いえ・・・・何も、話して貰えなかったので、多分そういう事なのだろうと」


「・・・ふうん・・・・そう・・・ですか・・・・」


「すみません・・・こんな不確かな・・・情報とも言えない、私の推論でしかなかったので・・・・」


「それで報告を躊躇われていたのですね?」



「・・・はい・・・」





 珍しく歯切れの悪い妙高の様子を見て、赤城はある話を思い出していた





 実の所、赤城はイタリア時代の妙高の交友関係を知らないでもなかった。ザラ姉妹と懇意にしていた事は、赤城も知っている


 二年間のニート生活の間、暇を持て余していた赤城は欧州勢についても調べていた




 だが、ザラ級重巡洋艦の妹の方、ポーラについてはどういうわけか情報らしい情報が殆ど入ってこなかった





 《・・・そういえば、前に加賀さんがポーラの事を何か言っていたような気がしますね・・・・何て言ってましたっけ?》




 赤城の知っている加賀は、何の脈絡もなく興味のない艦娘の名を口にすることはない・・・・・


 


 これは赤城の勘でしかないが、妙高の態度を見る限り、今回の件はその妹の方に何か関係がありそうに思える・・・・







《・・・成る程・・・・・・彼女は何か知っているようですね・・・・それにしても一体何があるというのでしょうか?》








 赤城のお察しの通り、妙高は欧州連合の不透明な動きに《あの娘》
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