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絶撃の浜風
外伝 赤城編 05 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(U)
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・・



 禍々しいその気配のすぐ傍に・・・・何故かとても懐かしい・・・優しい気配も感じる・・・・





 それがポーラを・・・・より一層困惑させていた・・・








「ポーラァ、やっぱり帰りますぅ!」




帰ろうとするポーラの手を、アクィラは掴み、





「ダメですよ!」



「無理ですぅ〜〜〜ポーラ帰りますぅ〜〜〜〜嫌な予感しかしませ〜ん 帰って飲み直しますぅ〜」



「ぜぇーーーーったい、帰ったらダメよ!・・・・・あなたをここに立たせるため、ザラがどれだけ頑張ってたのか・・・どれだけ大変な思いをしてきたのか、ポーラも知ってるでしょ?」






「・・・・それを・・・言うのはずるいですぅ・・・・」



「アクィラだって、あなたのサポートをザラに頼まれてここまで準備を重ねてきたんです・・・・ポーラがこうして再び戦場に戻ってくる事は、ザラの願いなのですよ?・・・・わかりますよね?」



「・・・・・・・・・・・」



「それに・・・・アレをほっといたら、私たちの家族のいる街だってどうなるかわからない・・・・あなたがやるしかないの・・・」



「・・・ううーーーっ・・・・やりますぅ、やりますよぅ!」



「よしよし! いっぱい頑張ったら、ちゃーーーんと、慰めてあげましょう。あとで私の二式艦偵と彩雲あげますね?」



「あ、それはいらないですぅ」



「ちょっ・・・ひどい〜、誰のために育てたと思ってるんですか!」


「だってだってぇ、ポーラぁ、それ装備出来ませ〜ん」


「あれ? そうでしたっけ?」


「えとですねぇ・・・水偵ならぁ〜、ポーラ、Ro.43持ってますけどぉ〜、索敵がいまいちなんですよぉ〜」


「Ro.43かぁ・・・確かに・・・・ん?ちょっと待って、私の日本の友人にそういうの詳しい娘がいますから、よさそうなの見繕ってもらってコッチに送って貰いましょうか?」


「え〜ホントですかぁ〜、アクィラいつもポーラの面倒見てくれてうれしいですぅ〜、扶養に入ってもいい気がしますぅ」


「アハハ・・・遠慮しておくかな〜(汗)・・・・ていうか、ザラに叱られますよ?」









気がつくと、東の空がうっすらと明るみがかっていた




 そして・・・・いつの間にか、二人の間でシロッコが目をこすりこすりしながら波間に揺れていた




「・・・グレちゃん達には気付かれてない? 大丈夫?」



「ん〜〜っ、わかんない・・・・早く終わらせよう〜 ねむ〜い」




そう言うと、
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