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絶撃の浜風
外伝 赤城編 05 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(U)
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弾がギッシリ積み込まれていた


そしてもう一方の艦娘は、シルエットから察するに、どうやら航空母艦のようであった


こちらは単なる随伴のようで、ここでは特に何も搭載する様子はない




 程なくして、二隻の艦娘と一隻の補給艦はアンサルド社の兵器工場の船着き場から離れ、出航を開始


ボルチェヴェラ川をゆっくりと下ってゆく






 リグリア海に出た二隻の艦娘は、途中ラ・スペツィア軍港に立ち寄り三隻の艦娘からなる第10駆逐艦戦隊と合流し、そのままコルス島とイタリア半島との間を抜けて南下し、ティレニア海に出る






 そして程なくしてウスティカ島の西岸に達すると、その内の三隻・・・・第10駆逐艦戦隊が先行し西方へ向けて航行を開始


 そして島よりおよそ27海里の洋上で停止すると、かわいらしくも、確固たる意志を感じさせる少女の声が、夜の海に小さく響き渡る




「戦闘用意!右舷後方爆雷戦準備!・・・・爆雷発射まであと三十秒・・・目標、ヨシ!」




そして・・・・




「Inizio dell'attacco!(攻撃はじめ!) Carica di profondit? caduta!(爆雷投下!)」


三隻の駆逐艦娘は一斉に爆雷を投下する




「ドン・・・・・・シュルシュルシュル・・・・・・ザッ・・・」










「ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」

「ドーーーーーーーーーン!!!」


     「ドドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」




「ドーーーーーーーーーーン!!」






    「ーーーーーーーーーーー!!」




 「−−−−− ーー!!」




 駆逐隊旗艦グレカーレの水中探針儀が、突然始まった爆雷攻撃にあわてふためき水中を暴れ回る三隻の潜水ソ級を捉え続けていた



10分間に及ぶ爆雷攻撃の後、




「うちーかた、やめっ!」





「ーーーー ーー    ー      ー            」






「ターゲットの反応消失を確認、推進器音、ありません」






「総旗艦に報告、北緯38度70分、東経12度59分地点にて潜伏中の潜水ソ級三隻の撃沈を確認」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




「・・・・総旗艦殿?」




返事のない総旗艦に変わり、随伴する航空母艦娘が返答する



「ご苦労様でした、グレカーレ。総旗艦様はまだ寝ぼけてらっしゃるようですよ
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