第六十九話 先輩達と会ってもその四十九
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「そうかもとも」
「千里ちゃんも思うね」
「はい、かなりいい加減な子ですが」
それでもです。
「いいところもあって」
「そうだよね」
「おみちに熱いですし」
「かなり見どころあるからね」
だからというのが私にもわかりました。
「色々仕込んであげるんだよ」
「そうさせてもらいます」
私も先輩として答えました。
「このままいけばですね」
「かなりいい子になるからね」
「そうですよね」
確かに私に対してだけいい加減で図々しくてもです、他の人は謙虚で真面目だと言うのが今もわからないです。
「それじゃあ先輩として」
「そこで先輩と言うのが千里ちゃんだね」
「駄目ですか?」
「まあそのうちにね」
「そのうちですか」
「そこはちゃんとして」
「ちゃんと?」
「またわかるよ、兎に角今日はおめでとう」
「入学出来て」
「四年の間頑張ってね」
「そうさせてもらいます」
これからの大学生活をです。
「高校の時に続いて」
「これからは詰所にいるけれど」
「こちらでも宜しくお願いします」
私の大学生活がこの時にはじまりました。その四年間がこれからどうなるのかは私はこの時は全くわかっていませんでした。
第六十九話 完
2021・2・10
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