第四百九十九話 集結ーコンセントレーションーその十一
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「まさにな」
「壇さんは色々あるけれど人間ですよね」
「そうだね」
美親はアテナの言葉に頷いた。
「お話聞いていると」
「そのお心は」
「神の域に達したが私は人間だ」
これが壇の返答だった。
「何度も言うがな」
「それでスサノオともですね」
「戦い続けている、私を試すとはいい度胸だ」
壇は美親に話した。
「その代償は支払ってもらう」
「だから戦っていますか」
「仮面ライダーとしてな」
「そして人間としてですね」
「そうしている」
「スサノの味方になりそうでならないことは有り難い」
オルガは心から思った。
「本当にな」
「私があいつの下に入るというのか」
「そんな危うさもあるからな」
「安心しろ、それは絶対にない」
壇は断言した。
「私は私だ、己の道を進む」
「だからか」
「騙されることも操られることもない」
「そういえばこいつはいつも勝手に動いていたな」
九条は壇が敵だった時のことを思い出して話した。
「誰かに操られるどころかな」
「私が誰かに縛られると思うか」
「というか何もかも無視する人ですね」
剛史はこう答えた。
「法律もルールも」
「そんなもので私が縛られると思うか」
「やっぱりそうですね」
「そうだ、だからだ」
それでというのだ。
「私はスサノオの存在にあの時は気付いていなかったが」
「それでもですか」
「奴も私の動きは予想出来なかった様だな」
「もうイレギュラーとして放置されていたんじゃないかな」
梶井は彼についてこう考えていた。
「その方が面白いからって」
「操っていたのは壇正宗の方で」
「あとバグスターを生み出して」
梶井はユノに話した。
「そうして観ていたのかな」
「その時は」
「まあこんな危ない人操ろうと思ったら」
「無理よね」
クリス=シュタインベルトと劉雪梅が話した。
「ちょっとしたことで気付きかねないし」
「物凄く労力使うだろうしね」
「事実彼を抑えるならです」
その役を担うことが多い日向の言葉だ。
「友好な手段は電脳世界に戻すことですが」
「他にはですか」
「友好な手段がありません」
日向はメイメイにも答えた。
「残念ですが」
「色々厄介な人ですね」
ろくろもつくづく思うことだった。
「味方でも」
「その通りです」
日向はろくろにはっきりと答えた。
「残念なことに」
「言いたければ言うがいい、私はあくまで私の道を行くのみ」
壇は勝手に前を向いていた、そのうえでの言葉だった。
「そして神としてさらなる高みに達しスサノオも倒す」
「その前に人への迷惑はかけぬ様にな」
一色はそこを注意した。
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