第四百九十九話 集結ーコンセントレーションーその七
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「今話している通りに」
「いや、聞くだけで怖いわ」
これがきなこの感想だった。
「ほんまにな」
「ああ、俺もなったことはないけれどな」
サイタマは普段の表情のままである。
「しかしならないに越したことはないよな」
「病気はならないのが一番だな」
霊幻もいつも通りの顔だ。
「何といってもな」
「なってからじゃ遅いんですね」
「ああ、だからお前も気をつけろよ」
霊幻は茂夫にも話した。
「本当になってからだとな」
「遅いですね」
「俺もそこは気を付けてるからな」
「痛風のことは」
「糖尿病とか脳梗塞もな」
「身体は大事にですか」
「そういうことだ」
「いや、大事にしなかったら早く死ねるからね」
太宰は違う意見だった。
「いいよ」
「自殺ですか?」
「お酒を飲み過ぎて自殺もいいね」
中島に笑って応えた。
「そうだね」
「太宰さんはそこは変わらないですね」
「私は私だよ」
「そうですか」
「僕はハヤトが気を付けてくれたらいいよ」
エミリアは彼を見て笑顔で話した。
「そうしたことについてもね」
「ああ、斬を付けるよ」
ハヤトも笑って答えた。
「俺も」
「そうしてくれるんだ」
「エミリアを心配させられないからな」
「しかしビールとモーゼルワインは絶対のものだ」
ベートーベンは有無を言わさぬ声で力説した、その手にはどういう訳か一本ずつ火炎放射器があり背中にはガスタンクがある。
「朝のコーヒーと共にな」
「あの、何ですかその手にあるものは」
ガレスはビールではなくそちらに問うた。
「物騒なものなのはわかりますが」
「火炎放射器だ」
ベートーベンは胸を張って答えた。
「これで敵を焼く」
「今戦闘中ではないですが」
「これで餃子を焼くのだ」
「餃子、お料理ですか」
「それを焼く為にだ」
まさにその為にというのだ。
「これを使うのだ」
「料理に使うとは」
「この人には常識が一切通用しないんです」
「ですから気にしないで下さい」
律と輝気が言ってきた。
「凄い人で悪い人じゃないんですが」
「常識に囚われない人なんです」
「常識?そんなもの知るものか」
自分で言う始末だった。
「そんなもので俺を縛るつもりか」
「いや、ちょっとは守った方がいいだろ」
蔵人ですら引いて言う。
「おっさんいつも思うけれどな」
「常識を守れと言うのか」
「俺も大概だから普通にとは言わないけれどな」
それでもというのだ。
「餃子を火炎放射器で焼くのはないだろ」
「これで鉄板を焼くのだが」
「餃子を焼くそれだよな」
「そうだ、何ならお前も食うか」
「餃子は食っても火炎放射器は止めろよ」
「危なくてしゃあないわ」
雄大もこう言った
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