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ハッピークローバー
第二十四話 あえて聞いたその十一

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「だからね」
「それはあるのね」
「ええ、それでね」
「水着はいいのね」
「別にね。ただ体操服はね」
 かな恵としてはだ。
「半ズボンかスパッツよ」
「そのどちらかなのね」
「それでどっちかっていうと」
「あんたは半ズボンよね」
「膝までのね」
 それまでの丈のというのだ。
「それがいいわ」
「色は黒よね」
「私としてはね。というかブルマってね」
 かな恵はあらためて言った。
「ないだけでね」
「あんたは幸せなのね」
「ええ、何であんなのあったのかね」
「不思議っていうのね」
「そうよ、性犯罪増やしたいのってね」
 その様にというのだ。
「思う位よ」
「今思うとそうね」
「ええ、ただ明男が好きでも」
「いいでしょ」
「どうでもよくなったわ、しかし男の子って」
「誰でもよ、女の子が好きでなくてもね」
 同性愛でもというのだ。
「そうしたことはね」
「するのね」
「そうよ、ちなみに同性愛は日本だと普通でしょ」
「織田信長さんもそうだったわね」
「だから偏見はない様にね」
「私だと女の子同士だけれど」
 かな恵は自分のことから述べた。
「そうした趣味はないわ」
「そうなのね」
「やっぱり付き合うならね」
 それならというのだ。
「その相手の人はね」
「男の子ね」
「女の子は友達で」
 そうした立場でというのだ。
「付き合うとかはね」
「かな恵はないわね」
「ちょっとね」
「そこはそれぞれよ」
「その人の好みね」
「そう、それ次第でね」
 それでというのだ。
「付き合うものよ」
「同性愛もそうなのね」
「お母さんはそう思うわ、それでかな恵もなのね」
「私は違うけれど」
 同性愛の趣味はないがというのだ、事実かな恵は同性に対してそうした感情を持ったことはない。これは一華達もである。
「それでもなのね」
「そうした人もよ」
「いるのね」
「そして日本ではね」
 この国ではというのだ。
「昔からよ」
「同性愛は普通だったわね」
「もっぱら男の人同士だったけれどね」
「その織田信長さんよね」
 かな恵は兎角そうしたことではこの人物を真っ先に思い浮かべた、それで今も彼の名前を出したのだ。
「あの人ね」
「そうよ、あの人もそうで」
「武田信玄さんも上杉謙信さんもで」
 そして次には彼等の名前を思い浮かべるのだった。
「伊達政宗さんもそうね」
「新選組でもあったわよ」
「物凄く普通だったのよね」
「戦国時代も江戸時代もでね」
「鹿児島もそうだったわね」
 当時は薩摩藩であった、独特の文化があった。
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