第二十四話 あえて聞いたその九
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「親としてはね」
「嫌なことね」
「最悪なことだから」
「大事なことは教えないと駄目なのね」
「そうよ、ちなみにその親御さん自分が嫌われる理由知らないわ」
自分の子供にだ。
「わかってなくていつも愚痴ってるわ
「育児放棄されたら嫌うでしょ」
「だから自分だけの人でね」
その親はというのだ。
「自分が遊びたいだけ遊んで」
「育児とかしないの」
「他のことはしないの」
遊ぶこと以外はというのだ。
「お買いもの行ってパチンコしたりね」
「パチンコね」
「かな恵それで駄目って思ったでしょ」
「パチンコで変なことになる人多いからね」
「それでその人もよ」
「パチンコ好きなのね」
「それで家事は凄く嫌々してね」
それでというのだ。
「不機嫌になって不満ばかり言うのよ」
「そうした人なのね」
「だから自分の子供に嫌われてるの」
「他の人にも嫌われてない?」
かな恵は母から聞いたことから察した。
「家事嫌々で不満ばかりって」
「親戚集まったら誰も声かけないで顔も向けられないわ」
「滅茶苦茶嫌われてるわね」
「家の中で揉めごとばかり起こしてヒステリーもしょっちゅうだから」
「それじゃあ嫌われるわね」
「そうよ、そんな人よ」
「絶対に一緒にいたくない人みたいね」
かな恵はまた引いた顔で述べた。
「その親御さん」
「今は七十過ぎのお婆さんでも相変わらずそうよ」
「遊んでばかりで」
「それでヒステリーばかりの人よ、知性も教養も何もなくて自分以外の生きもの皆大嫌いよ」
「いいところないわね」
「全くないわよ」
返事は一言だった。
「執念深いし思いやりもないし図々しくてね」
「聞けば聞く程最悪ね」
「それで幸せかっていうと」
「嫌われていて」
「幸せじゃないわよ、自分の子供にすらよ」
「嫌われていて」
「他の誰からもね」
それこそというのだ。
「話し掛けも顔も向けられもしない」
「そこまで嫌われていたら」
「幸せじゃないでしょ」
「そうよね」
「幸せになりたいならね」
それならというのだ。
「自分もある程度性格がよくないとね」
「なれないのね」
「そうよ、性格がいいとそれだけね」
「自分も幸せになれるのね」
「嫌われるより好かれる方がいいでしょ」
「絶対にそうよね」
「だからよ、あんたもね」
かな恵もというのだ。
「出来るだけね」
「性格はよくあることね」
「そう、それとね」
「それと?」
「さっきのお話だけれど明男がそうした本を持っていてね」
「そうしたことをしていても」
「知らない振りをすることよ」
それがいいというのだ。
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