第二十四話 あえて聞いたその七
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「感染するだけでも大変だから」
「最初からなのね」
「注意しないと駄目よ」
「だからコンドームは大事なのね」
「そうよ、治療よりもね」
感染してというのだ。
「それよりもね」
「ならないことね」
「それが一番よ、梅毒はかかるだけでね」
「大変よね」
「そうした病気だから」
それ故にというのだ。
「あんたにも言ったのよ」
「ならない様にしなさいって」
「そう、あと清潔にすることもね」
「いいのね」
「そうよ、性病についてはね」
感染防止にはというのだ。
「そんなお風呂に滅多に入らない様なら」
「毎日入るより感染しやすいのね」
「伝染病は全部そうよ」
「清潔にしていたらなりにくいのね」
「だから清潔にすることもね」
このこともというのだ。
「大事よ。だからお風呂はね」
「入ることね」
「そうよ、その方がいいのよ」
入らないよりはというのだ。
「本当にね、こうしたことってするなって言っても」
「するもの?」
「お母さんもお父さんもいつもあんた見てないしこっそりとするものだし」
人目を忍んでというのだ。
「堂々と人前ではしないでしょ」
「食べることじゃあるまいし」
「だからよ」
それでというのだ。
「あれこれ言ってもね」
「するものなの」
「こっそりとね、煙草は覚醒剤は身体に悪いからしないでしょ」
「特に覚醒剤はね」
かな恵はそちらを主にして答えた。
「絶対にね」
「そう、麻薬は絶対にしたら駄目よ」
「犯罪だしね」
「けれどそうしたことは犯罪じゃないし」
このこともあってというのだ。
「別に身体に悪影響もないから」
「するのね」
「それにどうしても興味があるものだからね」
本能的にだ、性欲は食欲それに睡眠欲と同じく人間のそうした欲求であるので逃れることは容易ではない。
「する時はするから」
「そうしたものだから」
「それでよ」
そうしたものだからだというのだ。
「それならね」
「知識を備えていくことね」
「そうよ、それで避妊とね」
それにというのだ。
「性病のことはね」
「覚えておくことね」
「絶対にね」
「そうするわね」
「あんたを守るのはあんたよ」
「私自身ね」
「誰よりもね、それでこうした知識があれば」
それならというのだ。
「その分ね」
「自分を守れるのね」
「そうよ、だからこうしたこともね」
「中学の時に教えてくれたのね」
「入ってすぐにね」
中学にだ。
「小学校の時はまだ早いと思っていたけれど」
「中学でも早くない?」
かな恵は少し考える顔で言った。
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