第五十四話 雨が降る中でその十一
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「何かちょっとしたことでよね」
「なるのね」
「そうなのね」
「正しいことをしているつもりでも」
「暴走したら」
「それで悪意が入ったら尚更」
「そのことは絶対に気をつけないとね」
咲は心から思った、そしてだった。
そうした話をしてだ、咲はこの日は部活に出た、そうして部室でパックの牛乳を飲んでから部長に話した。
「牛乳美味しいですね」
「うん、僕も好きだよ」
部長もこう返した。
「毎日飲んでるよ」
「部長さんもですか」
「身体にもいいしね」
部長は咲に微笑んで話した、他の部員達もいて部室の中で共に卓に座ってそれぞれ漫画を読んでいる。
「だからね」
「そうですよね、牛乳って身体にいいですよね」
「良質の蛋白質とカルシウムだからね」
「飲んで美味しくて」
「本当に身体にいよ」
「だからですね」
「うん、だから毎日ね」
まさにというのだ。
「飲んでいるよ」
「そうなんですね」
「それも一ヶ月近くね」
それだけというのだ。
「飲んでいるよ」
「そうですか、じゃあ部長さんはヴィーガンは」
「ああ、牛乳も駄目だよねヴィーガンって」
「乳製品も卵を卵を扱ったものも」
「僕卵焼きも好きだからね」
だからだとだ、部長は咲に答えた。
「余計にだよ」
「ヴィーガンは駄目ですか」
「健康的だと言われていても」
それでもというのだ。
「かえってね」
「よくないですか」
「野菜や果物ばかりだとね、大豆を食べても」
「それでもですか」
「栄養が偏るんじゃないかってね」
その様にというのだ。
「思うよ」
「そうですか」
「だからね」
そう考えるからだというのだ。
「僕はヴィーガンにはならないよ」
「部長さんもですね」
「小山さんもかな」
「お魚好きですし今も」
「牛乳飲んでるしね」
「ですから」
それでというのだ。
「どう考えてもです」
「ヴィーガンは無理だって思うんだね」
「はい」
実際にとだ、咲は答えた。
「本当に」
「そうだね」
「それでそれを押し付けられたら」
部長にもこのことを話した。
「困ります」
「押し付けられたら困るね」
「はい、本当に」
「誰でもそうだね」
部長もそれはと答えた。
「極端だしね、ヴィーガンは」
「押し付けられたら」
「嫌なものだよ」
「いい考えと思っていてもですね」
「本人さんがね」
「それでも押し付けられたら嫌ですよね」
「僕もそう思うよ」
実際にとだ、部長は咲に答えた。
「他の思想や宗教もね」
「押し付けられたら嫌ですね」
「よくキリスト教の強制的な改宗が言われてるけれど」
大航海時代から帝国主義時代までは普通にあったことだ、当時の欧州各国やアメリカではそれが正しい
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