第五十四話 雨が降る中でその八
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「だって豚骨やトリガラのスープだし」
「あとおうどんもよね」
「煮干しとかでだし取るしね」
「かつおぶしとか」
「そういうの一切駄目?」
「そうした考えもあると思うけれど」
「極端になったらね」
それこそとだ、クラスメイト達も話した。
「かなり栄養バランス悪いわよね」
「スパゲティでもボロネーゼやペスカトーレ駄目ね」
「イカ墨もカルボナーラも」
「ナポリタンもよね」
「相当食べるの限られるわね」
「ペペロンチーノ位になるわね」
「私スパゲティは何でも好きだけれど」
咲はそれでもと述べた。
「幾ら何でもね」
「そこまで駄目だと」
「折角のスパゲティも寂しいわね」
「ラーメンのスープも精進もので」
「おうどんもおそばもって」
「おうどんやおそばならこっちじゃ使わないけれど昆布があるけれど」
咲はそれでもと話した、彼女にとってみればヴィーガンは考えれば考える程自分にとっては無理なものだった。
「ラーメン苦労しそうね」
「確かに」
「豚骨やトリガラ駄目って」
「かなり難しいわね」
「それでそういうのを押し付けると」
他の者にというのだ。
「何かと問題よね」
「牛乳飲むなって言われたらね」
「これ冗談抜きで困るわ」
「卵だってそうよね」
「この二つだけで相当困るわよ」
「それで食べて怒られたら」
それこそというのだ。
「もうどうにもならないわ」
「ええ、そう思うとヴィーガンって大変ね」
「自分が実践するにも難しいわね」
「あとそうした世の中にするにも」
「お肉好きな人もいるし」
「咲っちみたいにお魚もだしね」
「そして牛乳、乳製品や卵とそれを使ったのも駄目だと」
それこそというのだ。
「食べるもの減るし」
「牧場とかやってる人どうなるの?」
「乳製品造ってる会社とか」
「そこで働いてる人とかね」
「考えれば考えるだけ難しいわね」
「ヴィーガンの社会って」
「ええ、自分だけがそうなら」
それならというのだ。
「構わないけれど」
「それでもよね」
「他の人に押し付けると」
「その時点でアウトだし」
「押し付けられると困るわ」
「食べるもの滅茶苦茶減るから」
「その減り方が半端じゃないから」
咲はまた言った。
「絶対に無理よ」
「そうよね」
「自分がやるにも大変よね」
「今禅宗のお坊さんでもしないわよ」
「お坊さんはいただいたものは食べる考えだからね」
「残したら駄目だけれどね」
「けれどお供えしてもらったものは」
それならというのだ。
「もうね」
「そうそう、何でもだからね」
「残したら駄目だしね」
「お肉もお魚もね」
「自分から進んで食べないにしても」
「菜食主義だと脳梗塞とかはあまりならないでしょうけれど」
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