第四百九十九話 集結ーコンセントレーションーその四
[8]前話 [2]次話
「スサノオは本当に退屈が嫌いなのだな」
「そうだな」
ミリムも出て来て言ってきた。
「そんなの適当に暴れればいいのではないか?」
「我なんかずっと退屈だったぞ」
ヴェルドラはまた言った。
「封印されている間な」
「そういえばヴェルドラさんもずっと封じられていてでしたね」
フッドが応えた。
「リムルさんの中にいて」
「そうだった、そして今はこうしてだ」
「外に出ていますね」
「そうして楽しくやっているが」
それでもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですか」
「あの時は退屈だった」
「そうだったんですね」
「しかし退屈なら寝ているかだ」
若しくはと言うのだった。
「外の世界を見ていればいいだろう」
「世界を見るのも楽しいぞ」
ミリムは笑って言った。
「もっとも戦うのが一番楽しいがな」
「それもそうだな」
「しかしそれでもやることはあるだろう」
「あらゆる世界に仕掛けて喧嘩を売るとは回りくどい奴だ」
「全くだな」
「だから回りくどくやって退屈を凌いでいるのだろう」
九内が応えた。
「スサノオは」
「そうなのか」
「そうだ、どうもあんた達は回りくどいことは苦手だな」
このことは九内にもわかった。
「そうだな」
「ああ、こいつ等は性格的にそうだな」
リムルが二人に代わって答えた。
「直情的だからな」
「だからか」
「それでだ」
その為にというのだ。
「そうした発想はないんだよ」
「やはりそうか」
「しかしスサノオは違うな」
「その回りくどいこともな」
それもまたとだ、九内はリムルに話した。
「いい退屈凌ぎでだ」
「だからだな」
「好きでやっているのだろう」
「そういうことだな」
「あいつはな、それでだが」
九内はさらに話した。
「この世界のこともわかったしだ」
「訓練をしてだな」
「それをしてな」
そうしてというのだ。
「強くなってだ」
「連携を深めていくか」
「そうするな」
こう言うのだった。
「ここは」
「そちらの準備は出来ています」
フッドが微笑んで言ってきた。
「既に」
「訓練か酒だ」
伊勢は楽しそうに出て来た。
「やることはな」
「そう言うところが重桜っすね」
はじめは伊勢の言葉に微笑んだ。
「面白いっすよ」
「そうか」
「はい、重桜の人も好きっす」
「酒はいいものだ」
パイマンも酒については笑って話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ