第百二十話 于吉、埋伏を作らんとするのことその一
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「あいつに仕掛けるんだな」
「それでどうでしょうか」
「悪くないな。じゃあそうするか」
「はい。ではお願いできるでしょうか」
「もう一人欲しかったところだがな」
社はこんなことも言った。
「仕掛けるんならな」
「もう一人はあれだからね」
クリスもそのことについて残念そうに笑って述べる。
「どうしようもないからね」
「あいつがオロチなのは何かの間違いだからな」
社もだ。彼についてはこう言うだけだった。
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